季節の写真館 Vol,82
2004年7月中旬

「ムラから」、「農園から」音楽の輪が広がっていきます

 暑い夏になりました。
 全国的には局地的な大雨も降っていますが、ここ奥丹波は暑い夏空が続き、今年の梅雨は長雨もなく終わったようです。

 さあ、これから本格的な盛夏になりそうです。

 農園の夏を象徴するノウゼンカズラの花も咲き誇りました。

 このHPでお届けするのは初めてですが、水芭蕉の花です。
 ムラの名刹:神池寺の池で開花していました。
 これも夏の訪れを告げる花ですね。
 全国的には日光の尾瀬や上高地が有名です。

 この水芭蕉の花が見られるのも今しばらくですが、根元には水葵(みずあおい)がぎっしりと覆い、次の出番を待っています。

 水葵の開花は8月下旬です。

 暑い暑い日、やはり足が向くのは水辺です。

 ムラの山谷に涼を求めてみました。

 暑さも虫の声も岩間の清流に吸いこまれていくようです。

 好天で高温が続き、適当に雨が降り、湿りがあるとたちまち元気旺盛になるのが雑草です。

 ムラではこの時期みんなが出て、川掃除の日役があります。

 この時期の農園も作物も元気に生育しますが、雑草も旺盛で管理が大変なのです。

 早速ですが、農園のぶどうをご覧下さい。
 ぶどうが色づいてきました。
 房もずいぶん大きくなってきました。
 色づきはまだ青いままの房や、ほんのりピンクがかった房、すっかり色づいた房といろいろですが、4月の開花以来やっとここまで来たという感がします(作業は冬の剪定から始まっています)。

 今の作業は、房をひとつひとつ点検し、劣化した粒を落したり、虫がいないか調べます。
 虫を見過ごすと、収穫の時袋を開けると、ぶどうは虫にやられることになるので、慎重に点検します。
 通常の栽培では、この袋掛けの前に薬剤で消毒をするのですが、そのまま収穫して口にするものなのでやはり面倒でも一房一房調べます。
 (このようにしても、収穫する時袋から取り出すと虫に害され、ズタズタになっているものもあります。)

 一房ずつ袋を被せ、8月10日頃の収穫時期を待ちます。
 県の農業機関の関係者からは、ここの農園のような無農薬、無化学肥料、除草剤を使わないなどといったこだわり栽培は全国の産地に例がないと言われますし、近所の方からは「手間かけてやね〜」とよく言われますが、4月の開花以降の栽培のフィナーレが近づいて来ました。 

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 この時期、丹波ネギが元気に生育しています。

 こちらは4月頃からフィナーレの収穫は11月以降と超ロングです。

 農園の赤レンガハウスもいろいろな交流の場として、輪が広がってきました。

 この日、西宮で「Jフィルハーモニー」という楽団を指揮される吉田さん(ご夫婦・お子さん)にお越しいただきました。
 ムラには「音楽サロン」というクラシック音楽を聴くサークルがあり、この代表の方(右端)との打ち合せで、8月28、29日に楽団の練習と農園でのコンサート「農園ライブ」が決まりました。(28日18時〜)

 HPで紹介しましたように、先月6月に来ていただいた方が、「奥丹波の農園は静かでいいよ」と西宮で宣伝していただき、この日の指揮者自らが下見を兼ねてライブの実現となったのです。

 ムラでは今年もう1つ大きな音楽行事があります。

 毎年丹波では、「丹波の森国際音楽祭」が開かれていますが、今年の「シューベルティア‐デー丹波2004」市島町街角コンサートは10月29日18時30分からで、会場は、ムラの正法寺というお寺の仏間です。

 「山寺に響く恋の詩」というタイトルで、ベルギーの国際テノール歌手:ツェーガー・ファンデルステーネがシューベルトの「美しき水車小屋の娘」を歌い上げます。
 タイトルがいいですね。

詳しい内容はココをクリックして下さい。
(チラシを掲載しています)

 奥丹波の農園や山寺からこうした世界的な音楽の調べが響くこと自体、不思議な気もしますが、何と素晴らしいことだと思うのです。

 

 今年も案山子まつりが近づき、また、今年は新たに上記の音楽祭や、鴨庄(かものしょう)の酒蔵で地元の有志による酒づくり(かものしょう百人一酒という洒落た名前デス)の話、農園では、HPで掲載しているように「杜氏の夢」という稲作と酒づくり体験も始まっています。
 麦や大豆を植えて農産加工をしていこうという話などがあります。
 また、鴨庄には、ボランティアによる「ふれあいバス」も毎日走っています。

 厳しい昨今の社会情勢のなかですが、山里の「ムラ起し」につながっていけばと思います。
 全国の皆さん、丹波:市島町鴨庄でのこうした活動を温かくご支援下さい。

丹波市市島町 にて
(2004.7.中旬)


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