季節の写真館 Vol,75
2004年1月上旬

新しい年を迎え、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 奥丹波のお正月は、春を思わせる暖かく、穏やかな天候に恵まれました。
 あらゆる面で課題山積の情勢ですが、この一年がどうぞよい年でありますよう祈念いたします。

 昨年一年、お米やぶどう、丹波黒大豆、暮れには純米吟醸酒「奥丹波」や「杵つきお餅」など全国各地の方々に大変お世話になりました。
 また、HPを通じて多くの方に丹波・市島町、そして農園にお越しいただきありがとうございました。

 どうぞ、本年もよろしくお願いいたします。

 早速ですが、今の時期これと言った農産物はないのですが、地元の年配の方から手編みの手芸品が届きました。
 今年の干支は「サル」です。
 サルは、農産物を荒らす困った動物ですが、この作品のサルには実に愛嬌があります。
 「すばしっこさ」、「難事去る」といったサルの縁起にあやかりたいものです。

 また、近々農園のアート展ではお年寄りの生き甲斐としての作品展を計画しています。その節はご覧下さい。

 「一年の計は元旦にあり」といって、誰しも幸先のよい一年のスタートを願います。

 ムラにも神社やお寺があり、毎年元旦にはムラの人たちが神社に集まり、お参りします。
 そして、この土地で暮らす人たちがこの一年のお互いの健康や無事を祈念するのです。

 神社にお参りした後は、お寺にもお参りするのが慣習となっています。
 先祖にそっと手を合わすのも正月の行事のひとつでした。

 お正月の飾りや食べ物について触れておきたいと思います。
 お飾りには、しめ縄やお米、お餅、昆布、ダイダイ(ミカンに似ています)などを添えます。
 みんな縁起もので、ダイダイには、代々栄えるという願いがあり、お餅はお福といって「福」に通じ、昆布は「喜こぶ」に通じる願いがあるようです。

 お正月の煮しめやお酒もこうした願いがあります。
 「奥丹波」のお酒も立派なお神酒です。
 文字どうり神様に捧げるお酒なのです。
 丹波黒大豆の豆は「マメ・達者」に通じ、数の子は子孫繁栄といった縁起です。

 あまり縁起を担ぐ必要はありませんが、代々からの縁起に込められている願いや知恵、食の価値を考えてみるのは意義があるのではないでしょうか。 

 今、「スローフード」の大切さが言われています。
 この言葉自体聞き慣れないかも知れませんが、ハンバーガー、カレーといった「ファーストフード」の反対の言葉で、できるだけ季節にあった食材、その土地にあった食材からできた食べ物のことです。
 こうした食べ物が健康にいいのは言うまでもありませんね。

 一方で、「早さ」、「安さ」、「手軽さ」・・・といったファーストフードには食の安全性といった面で、様々な問題点が指摘され、その食材のほとんどが外国産であることも問題です。

 そして、スローフードの代表的なものがお正月料理といえるのではないでしょうか。
 全国それぞれの土地、土地での自慢があると思うのです。
 お正月料理をお節(おせち)というのは、文字どおり季節料理という意味です。

 来年のお正月はこうした全国のお節をぜひ全国の読者のご協力でこのHPで並べたいと思うのです。

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2004.1上旬 撮影)


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