季節の写真館 Vol,57
2002年11月10日

赤や黄色の色彩が晩秋を彩る頃になりました

 11月も半ばになり、朝夕ずいぶん冷え込み、奥丹波の秋は日ごと深まります。
 何と9日には初雪が降りました。
 こんなこと初めてです。
 山の紅葉が一段と進みます。
 ムラのモミジの名刹・神池寺(じんちじ)の紅葉は今が見頃となりました。
 お寺の住職がお薦めのモミジです。葉が細かく、これからさらに色づく色彩が見事なのです。
 ムラの真ん中のイチョウも黄色く色づきました。 赤や黄色の色彩が晩秋を彩ります。

 11月の始めには、町では「いきいきフェスタ」という産業文化祭が行われ、今年の秋を締めくくる様々な催しがありました。
 農家が精魂込めて栽培した白菜やネギ、クリなどの品評会があったり、直売があったりで大勢の人で賑わいました。
 催しが盛り上がると、農も弾みます。

 こうした豊かな食材が味わえることも丹波の秋の魅力です。「今日はとても幸せ!」という会話の中での食事や、都市の方から、「まだ、丹波の秋の余韻を楽しんでいますヨ」といったメッセージをいただきました。

 農家の庭先では、小豆や黒大豆、白大豆といったいろいろな豆が天日で乾かされます。
 今秋に収穫した小豆や黒大豆と新米のモチ米で作ったお餅も大変好評でした。
 特に、初めて試みた黒大豆のお餅は、丹波ならではの味でした。

 この時期、どの農家の庭先でも、柿の皮を剥いて干す「つるし」の風景や南天(なんてん)の実が目を引きつけます。
 昔からの風景ですが、「つるし」は2個ずつ串に刺したりしてつるしていました。
 栄養価が高いのと2個ずつが「ニコニコ」に通じ、家庭円満の縁起を担いだようです。
 南天は、漢方薬や「難を転ず(なんてん)」の縁起のよい植物として植えられたようです。

 農園の圃場に目を転じます。
 今、か細く、草のように生えている植物がタマネギの苗です。
 ムラの女性たちが取り組むジャガイモ、黒大豆に続く次の作物がこのタマネギなのです。
 トビラの向こうの圃場も秋に黒大豆を収穫し、それぞれの方にお届けしましたが、今は次の植え付けを待っています。
 今週中にはタマネギの苗を移植し、来春まで育てます。

 春から秋までの生産・収穫の季節から、晩秋、初冬へと静寂の時期を迎え、農作業も一段落したこの日、ムラでは高齢者の健康と長寿を祝う敬老会が行われました。
 ムラの芸達者によるマジック、歌、踊り、大正琴などに和むひとときの表情がありました。

 また、この会場で、来週はムラの文化祭が行われます。全国の皆さんにムラのホンワカ作品をお届けしたいと思います。

 農園では、これから寒い冬を迎え、地元素材の温かい鍋を始めます。
 グループなどでどうぞ。(要予約です)

 年末には「杵つき餅(15個入り)」(800円・税込・送料別)」と、純米吟醸酒「奥丹波」(蔵元扱いで蔵直送。税・送料込4300円)をお届けいたします。

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丹波市市島町鴨庄 より
(2002.11.10 撮影)


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