季節の写真館 Vol,53
2002年8月25日

ひと夏が過ぎ、足早に秋の足音が聞こえます

 暑かった夏も過ぎ、今は朝夕が涼しくなり、昼間の陽射も和らいできました。

 ムラの夏の風物詩になったカカシ祭りも26日でフィナーレを迎えました。
 今年のカカシも直接来られたり、テレビ、新聞、インターネットなどで全国の方に見ていただきました。

 私のメールに「ほのぼのとしたムラの様子が伝わってくるようです」といったメッセージをいただきますが、こうした雰囲気が全国にお届けできたのではないでしょうか。

 最優秀のカカシには「有機の里:いちじま」と題した牛のカカシが選ばれました。

 有機農業と牛は深く関わりがあります。
 牛は役畜(えきちく)といって、人と最も関わりのある動物で、ことに農家にはなくてはならない動物だったのです。
 牛によって、田も山も守られてきました。
 夕方近くになると、それぞれの農家が牛を散歩させ、モー、モーとけだるい牛の鳴き声も今になれば懐かしいものです。

 カカシの作品は多くの方のカメラに収まりました。
 カカシの審査と併せて、カカシフォトコンテストがあり、大賞や入賞の作品が選ばれました。

 大賞は神戸の方の作品で、少年が「くまさんこんにちは!ボク神戸から来たんだよ」とでも語りかけているようななごやかな作品でした。

 入賞の作品はどれもカカシと人のふれあいがありました。

 この時期、市島町はぶどうの収穫の季節です。
 地元の農産物を販売する「いちじま丹波太郎」という町おこし会館の前でぶどうの直売も始まり、周辺のぶどう園も開園し、販売にあたっている生産者の「美味しいよ。買ってって」という呼び声が聞かれます。

 丹波いちじまふぁーむのぶどうも一足早くお盆からお届けしています。

 農園のぶどう園に子供たちの素敵な表情がありました。
 「うん、このぶどうおいし〜い」、「どう見て、こんなに大きなぶどう取ったよ」、「私のぶどうよ」といった誇らしげな声が聞こえてきそうです。

 安心・安全栽培への「こだわりのぶどう」は今年もいろいろな方にお届けし、9月のピオーネを少し残すのみとなりました。

 今年の稲刈りも真近になりました。

 農園の丹波黒大豆も大きく育っています。

 クリもこんなに大きくなりました。
 みんな秋に向かっています。
 そんな豊かな丹波の秋が身近に来ているのです。

 丹波:市島町の秋にお越しになりませんか。

 四季それぞれの季節の中に農園はあります。

 こんな農園の一場面が画になりました。
 京都の画家の描かれた夏の日の農園の遠景です。

 山に抱かれるように農園があり、そこに「農」の営みがあります。
 農園の赤レンガハウスの壁に掛けた画が奥丹波の農園の雰囲気を醸し出しています。

 どこまでも透き通った奥丹波の水です。
 農園の水道は地下水を使っており、26項目の水質検査をしました。
 基準値をはるかに下回る水質で、改めていい水質を実感しました。

 ぶどう園の土壌も、この水もちょっぴり農園の自慢なのです。この水をご希望の方に無料でお分けすることも考えたいと思います。

丹波市市島町鴨庄 より
(2002.8.25 撮影)


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