季節の写真館 Vol,46
2002年5月22日

木の器、竹の器の創作作品にふれあって

 

 5月の初めには、全国から2300名余のランナーが丹波・市島町にやってきて、新緑の市島路に爽快な汗を流しました。

 そして、季節が移り、日に日に野山の様子が変わり、農園の作物も大きくなります。

 よく秋を芸術の季節に例えますが、この時期の春にも素晴らしい芸術に出会いました。

 今日は、仕事の合間に町内に木の器の創作工房を訪ねました。

 町内の美輪地区にあるタンタン工房。

 古い農家を改造した工房で木の器の創作活動に取り組むのは田中淑人さん。

 木彫に取り組んで20年、都会から町に移り住んで18年ぐらいになるということです。

 気軽に作業場を見せていただきました。

 

 

 

 土器と同じように、ドクロを回し、ノミを当てると見る見る間に器の形になっていきます。

 田中さんの腕ひとつで実にさまざまな器ができ上がります。

 

 漆(うるし)塗りの作業行程です。

 塗っては乾かし、丁寧にペーパーで水落としをし、また塗って・・・。

 7〜8回の作業が繰り返されます。

 漆の綺麗な色がこうして出されていきます。

 早速、ドクロを回して作っていただいたお皿です。

 これに漆を塗っていくとご覧のようにこんなにも綺麗な作品に仕上がります。

 

 

 

 木の器の材料とこの材料から作られた作品の一部です。

 材料となる木は、栃、ケヤキからクリといった木などいろいろな材質から作られます。
 作品は、お盆や鉢、大きなお皿から、小さな小鉢、箸といったものまでいろいろとありました。

 これぞ、創作活動、こうした器の利用方法をいろいろ考えるのも面白いのではないでしょうか。
 木の器のあるやさしい食生活、おススメです。

 これらの木の器は全て販売されています。
 お問い合わせは当メールか直接タンタン工房・田中淑人さんまでどうぞ。(0795-85-0164) 

 

 

 この日の農園のジャガイモ、ぶどうもご覧下さい。

 花には注目される華もありますが、目立たず、ひっそりと咲く花もあります。
 おそらく、ジャガイモの花なんて初めてではないかと思います。
 ゴツゴツした石のようなイモにもこんな可憐な花が咲くというのも面白いのではないでしょうか。

 ぶどうの房もこんなに大きくなりました。
 この房がこれから大きく大きくなっていきます。
 剪定によっていろいろな形に仕上がっていくのも創作活動かも知れません。

 

 そして、農園からお届けする「竹の器」の創作作品をご覧下さい。
 大きな竹かごから手頃な竹かご、ドジョウすくいでお馴染みの竹かごまであります。
 用途も収穫した農産物を入れる実用から、工夫すればいくらでも広がります。

 家内の父が冬場に編み上げたものです。商売ではなく、年配者の生きがいとして一つ一つ丁寧に編んでいます。
 昔は冬場の農閑期に農家の人が竹を切ってきて、手づくりでこうしたかごを編んでいましたが、今は、プラスチックや輸入品も多く、こうしたかごを作る人はほとんどいなくなりました。

 値段がどうこうよりも、喜んで使ってくれる人があったらというのが年老いた義父の思いです。
 その気持ちを思い、6月9日に町の三ッ塚史跡公園で毎年開かれる菖蒲まつりのフリーマーケットに少し並べたいと思います。

 このHPの読者の皆さんでご希望の方があればどうぞ。
 ただし、数には限定があります。(値段は、一応1500〜2500円ぐらいです)

 さらに、ご希望があれが贈答に竹かごに椎茸、ぶどう、いもなどを詰めるのもいいなぁと思います。
 これも私なりの利用の創作活動なのです。

 丹波市市島町 にて
(2002.5.22 撮影)


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