季節の写真館 Vol,143
2011年4月11日

桜花爛漫!
木々や春の山菜が次々と芽吹く季節を迎えて

 東日本大震災で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

 さて、今年の冬は例年よりも雪が多く、寒かったせいでしょうか、桜の開花も4〜5日遅れましたが待ちに待った桜の開花です。

 冬が寒いほど、桜は綺麗に咲くといわれますが、今、奥丹波の桜は満開で、春本番の季節を迎えました。


 丹波市市島地域の大杉ダム公園の桜も満開となり、恒例の「桜まつり」が10日に

開催されました。

 震災後で、自粛のムードがありましたが、それでも、桜の開花とうららかな春の陽気は人々を和ませてくれます。

 会場では、春を楽しむ光景があちらこちらでありました。


 このダム公園の近くに「前山(さきやま)ふるさと農園」という農産物の加工施設があり、一年を通じて季節の農産物などの加工やお弁当作りが行われています。

 桜まつりを控えた前日に、地元の人たちによるお弁当作りなどの準備が進んでいました。

 これからは、フキや山椒、芋ツルといった季節の山菜の加工が始まります。


 4月に入り、すっかり春の陽気になり、外は5月の田植えに向けて急に忙しくなりました。

 ムラでは、みんなの共同作業で、水路の掃除などの作業を行います。

 冬の間に溜まった土などを取り除くことでどの田にも水が流れるようになります。


 ムラには「神池」という大きな池を抱えています。

 水田は、5月の田植え時期から8月まで常に水を必要とし、この池は文字通り「水の切れない神の池」の役割を果たすのです。


 縦横に張り巡らされた水路を奥丹波の清水が流れます。

 この水がお米を育てます。

 田植えは5月の初めですが、4月の今の時期から田には水が引かれ、田植えの準備が進んでいきます。


 今の時期、野外には春の草花がいろいろと顔を出しています。

 野には、ヨモギが群生しています。
 春の若葉は餅と混ぜ てヨモギ餅やダンゴを作ったりします。
 また、ヨモギは漢方としての効用もあります。
 ヨモギの主成分のタンニンには消炎作用や止血の収斂作用があり、虫刺されや ちょっとした切り傷の時には生の葉を揉んで貼っておくと効果があり、その他、生葉を浴剤に利用すると神経痛や湿疹・肌荒れ・保温などに効果があり、青汁での飲用など、なにかと利用価値の高いのです。


 最もポピュラーな草花がタンポポです。

 いろいろな種類がありますが、ほとんどが西洋タンポポです。

 キク科の多年草で、そういえば秋の代表的な草花のキクに似ています。


 もう少し早い時期から顔を出すのが土筆(つくし)です。

 文字通り筆のような形です。

 土筆も山菜としていろいろなレシピがあります。

 この土筆もやがてスギナになります。
 スギナも漢方としての活用はありますが、畑のスギナは雑草としてはびこると少し厄介です。


 菜の花もあちらこちらの野で見られます。

 昔の童謡に「♪菜の花畑に、入日薄れ、 見わたす山の端(は)、霞ふかし。 春風そよふく、空を 見れば、 夕月かかりて、にほひ淡し。」という歌詞がありますが、この季節感が漂います。


 この時期の箱庭農園をご覧下さい。

 春の野菜が育っていますが、土が黒いところはこれから夏に向けての播種が行われます。


 タマネギが大変大きく育ってきました。

 冬の間は本当に幼苗でしたが、苗がずいぶんとたくましくなり、これから玉が日に日に大きくなっていきます。


 ブロッコリーの苗です。

 すぐに成長し、ビタミンB、ビタミンC,カロチンや鉄分を豊富に含み、ゆでてマヨネーズなどで食べたり、炒め物、天ぷらにもできます。


 麦もこの時期青々と育っていました。

 6月に収穫しますが、小麦粉の用途は広いものです。


 これから春の山菜が次々と芽吹く時期です。

 そこに生育するものを目で見て、また、その味わいを楽しむことで、季節感もずいぶんと拡がるのではないでしょうか。

丹波市市島町鴨庄 より
(2011.4.11)


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