季節の写真館 Vol,112
2007年11月21日

晩秋から初冬へ! 移りゆく季節が心にしみじみと・・

 季節が深まっていきます。
 この時期、ムラの神池寺(じんちじ)に紅葉を訪ねてみました。

 もみじで有名なお寺で、境内には多くのモミジの木が植えられています。
 この時期、紅葉の見頃を迎えていました。

♪秋の夕日に 照る山もみじ 濃いも薄いも 数ある中で

  松を彩る  カエデやツタは 山のふもとの すそ模様

 この童謡のように、濃いも薄いも色とりどりの紅葉風景でした。


 秋の深まり、そして初冬の風情を最もよく表しているムラの銀杏の大木です。

 11月中旬に入り急に色づき、あとしばらく晩秋の風情を醸し出し、全ての葉が散り落ちる頃季節は初冬を迎えます。

 そして、山も色づき、奥丹波のムラは、静かな、静かな静寂の中に包まれています。

 このムラの風景の中に農園もあり、この時期は外の作業は農閑期を迎えています。


 少しこの秋を振り返りたいと思います。

 11月11日に行われた「あぐりフェスタ」が丹波市内では、最後の農業祭でしたが、この日は晴天に恵まれ多くの人出で賑わっていました。

 そして、ここに並んだ農産物をご覧下さい。
 生産者は決して賞に入ることだけをめざしているわけではありませんが、それにしても見事な出来栄えの農産物が並びました。

 生産者にとって、手間をかけた農産物が立派に育ち、評価を受け、また、美味しく食べられることは大きな喜びなのです。

 里イモをご覧下さい。
 親イモにはこんなに多くの子イモがついていると、「子沢山(こだくさん)」の子孫繁栄の縁起を担ぎ、お正月の料理に使われるのも納得がいくようです。

 日頃見慣れている柿も表舞台に並べられると見栄えがします。
 丹波大納言小豆も丹波特産で大粒でした。

 大根、白菜も寒くなっていくと鍋の主役です。


 この時期の野の様子です。

 あたり一面の田が、陽光のもとで黄金色(こがねいろ)に輝いていました。
 9月に刈り取りした稲の株から葉が出て、稲のモミがつき、まるでもう一度収穫を迎えたようです。

 「ひこばえ」と言い、「孫(ひこ)生え」の意〕で、樹木の切り株や根元から群がり生える若芽を言います。

 よく、障害者や福祉活動のグループなどに「ひこばえ」の名前がつけられるのは、たくましく蘇生する力にあやかり、この名が付けられるようです。


 1本だけみかんを植えていますが、今年も実に多くの実をつけました。

 色彩の乏しいこの時期にあでやかで、これもこの時期の季節を表す農産物です。


 

 

 丹波黒大豆の今の様子です。

 10月10日頃から2週間は、実が若く、枝豆として重宝されますが、この時期の黒大豆は畑で文字通り黒く黒くなっていき、畑から取り入れ、この時期の陽光の下で天日干しされ、やがてお正月の黒豆となっていくのです。

 丹波の黒豆は、煮ると大きくなり、形が崩れない。
 栄養が高く、マメに働けるという縁起の良い食べ物なのです。

 本年産の黒豆の新豆は、この時期から出荷されますから、それまでに出回っている黒豆は昨年の黒豆です。


 

 丹波ねぎも寒さの中で、逞しくなって行き、これからの時期に欠かせない農産物です。


 今は薪(まき、たきぎ)を作って、それでお風呂やご飯を炊くと言った農家はほとんどありませんが、薪ストーブの暖房に使われることは少しあるようです。

 ただ、こうした薪を使っている家庭もあります。

 山で木を切り、それを持ち帰り、焚き木にし、お風呂を沸かし、炊飯に使っていたかつての時代。

 このことにより、山が掃除され、燃料代がかからず、暖が取れ、炭が有効に活用され・・・燃料も無尽蔵で。

 こういったことは今の時代にはできませんが考えてみれば資源循環型で一種の豊かさを感じます。

 石油の先行きが不安な中で、バイオエネルギー技術の開発、活用もこれからは求められる時代だと思います。

 農家にはこんな資源もあるのです。


 地元の100人のお米の生産者がそれぞれのお米を持ち寄って、一つのお酒に仕上げるという「百人一酒」の時期になって来ました。

 「百人一酒」のお酒の写真は昨年の様子ですが、今年も 地元の酒蔵「鴨庄酒造」で仕込まれ、年末、年始のお祝い酒となっていきます。

 ■ご注文・お問合せ先■
 鴨庄(かものしょう)酒造株式会社
  兵庫県丹波市市島町上牧661-1
  TEL 0795-85-0488   FAX 0795-85-0488

 ※数量:期間限定販売のお酒ですので売り切れの場合はご容赦下さい。


 前回、小山泰三さんの写真展のことについてふれました。

 「城下町・宿場町モノクロ写真の小さな旅」がテーマですが、農園での展示日が決まりました。

 12月14、15、16、17日の4日間です。

 ちなみに小山さんが「ムラ(鴨庄)のメイン通りも旅の画材になるよ」と言われたので、1枚写してみました。

 昔はこの通りで多くのお店があり、日々の買い物ができたのです。じっと見つめてみると往時の歴史が感じられるようでした。

 さあ、案内状をお送りします。HPご覧の皆様にはこのHPからのご案内です。

 ■日時:12月14日〜17日 10時〜17時
 ■場所:丹波いちじまふぁーむ 赤レンガハウス 電話0795−85−0448
 ■その他:コーヒー、甘酒(無料)を用意いたします。 農園での小山さん選曲のCD演奏もお楽しみ下さい。

 小山さんに再度、地元の街道にもふれて、メッセージをいただきました。

 小山泰三さんメッセージー

 懐かしい、ふるさとの匂い。晩夏の日差しが街道に照り返している。古びた民家の軒先は黒々と翳り(かげり)、地面には鉢植えの花がひっそりと咲いている。ここには、何処にでもある、誰もが心に持っている何時もの私たちのふるさとがあった。身近なところでは、、京への脇街道であった鴨庄上牧の「やまく」の通りには往時の歴史の残り香が感じられる。

 私は、こんな「小さな旅」をここ数年続けてきた。何もない日に、何も大きな観光ポイントのない歴史の街にひっそりと息づく人々の営みに詩情を込めて。「私は平凡な街の姿にこそ真実がある」とシャッターを切る。


 − あとがき −

 先日のテレビの報道番組で、アメリカの穀物需要の異変を伝えていました。
 トウモロコシ、大豆といった食用、家畜のエサとして極めて重要な穀物が、生産者にとって高く売れると言うことで、自動車燃料のエタノールに流れていると言うものです。
 穀物取引の最前線にいる商社マンが「何とか日本向け」に売ってほしいと苦闘していましたが、いつまで確保できるかわからないと言われていました。

 まさに、穀物需給の極めて危うい現状を垣間見ましたようです。

 日本の農業より、安い農産物輸入で消費者の選択範囲が広がるといった意見も多い中で、日本の穀物自給率は100%自給の米を含めてもたったの20%台に・・・。

 この国は何処に向かおうとしているのでしょうか・・・。

 歴史の表街道から取り残され、今はひっそりとしたかつての街道。
 経済の表舞台から取り残され、崩壊寸前の日本農業。
 ふと、足取りを止めて見つめ直すことが必要なようです。
 そこに、真実があるような・・・。 

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2007.11.21)


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