季節の写真館 Vol,109
2007年8月8日

カカシの夏も10回を迎えて!

 梅雨明けとともに暑い夏が続きます。
 そして、毎年この時期奥丹波にカカシの夏が始まります。

 朝から暑い陽射。
 汗だくでカカシの幕を張ったり、杭を立てたりの作業が始まりました。
 そして、午後、それぞれの集落や職場、学校、保育園などで創られた精魂込めた作品が一斉に持ち込まれ、立てられていきます。

 カカシまつりも今年で10回となります。
 世相をちょっぴり風刺したり、話題をカカシの作品で表現してアピールしていくこともこの地域の人たちの心意気です。

 カカシまつりの期間は8月25日までです。
 会場:兵庫県丹波市市島町鴨庄地区周辺 地図

 では、その作品の一部をどうぞご覧下さい。


 少子化対策は社会の大きな問題。昔は4〜5人の子供もごく普通でした。
 子がたくさんいて、みんなお母さんに背負われたり、賑やかに洗濯物が干してあるのは、生活にバイタリティーが感じられる微笑ましい光景です。


 選挙もこの問題が大きく影響しました。

 みんな怒り、またそれを通り越してあきれたのが年金問題です。

 「いいかげんにしろ」・・と。


 明るいニュースもありました。
 飼育されていた2羽の国の特別天然記念物コウノトリが46年ぶりに巣立ちました。

 文字通り、「幸のトリ」として、大空を舞う姿に希望を感じます。
 鴨庄の地で、昼間そして夜間もコウノトリを観察しました。


 今、丹波市で大きな話題となっているのは一億数千万年前の恐竜の化石が発見されたことです。
 秋に発掘が再開されますが、現在発見されている尾椎部分に新たに頭部が見つかることへの大きな期待があります。

 この「丹波竜」は世界的な発見で、作品では市長も、イチロー選手も、宮崎の知事も恐竜で話題が盛り上がっていました。

 それにしても、「そのまんま知事」の作品が実物「そのまんま」だったことに感心しました。


 今後最も発見が期待されている恐竜の頭部ですが、こんな形で出てきてほしいものです。

 作品は、この前に立つとセンサーであごが上下に大きく動くハイテク作品でした。


 こちらは年代では恐竜に負けません。

 3億8千年前の古代魚のシーラカンスの作品です。

 現代は、空き缶の「缶」の文字が充てられるようです。


 たくましい「がばいばあちゃん」の作品です。
 漫才師が自分のおばあちゃんへの思いを本にされました。

 貧しかったけれど、たくましく元気なおバアちゃんだったとか。
 いつも夢を持てと・・・。 叶わないから夢なんだとか。

 「磁石をつけて歩いたら、ホラ、こんなに儲かるばい・・・」。
 なんとも逞しいですね。


 いずれもほのぼのとした作品でした。

 幼い頃のノスタルジーを感じます。


 鴨庄地区は、住民自らがこうした地域の盛り上げに、カカシまつりに取り組んだり、高齢者のお出かけ支援に「ふれあいバス」を運行したりしていますが、みんながお米を持ち寄って「百人一酒」のお酒づくりも行っています。

 今年も、やがてお米を刈り取り、年末に「百人一酒」に取り組みます。


 カカシまつりの始まった夜、道路端に即席の会場ができました。

 カカシまつりオープニングフェアでは、地元の加工グループが作られた食材をいただきながらで大いに話しが盛り上がりました。


 稲穂も穂を出し、これからまつり期間中、日々成熟していきます。

 季節の移り変わりもカカシ会場の背景です。

 暑い夏は、そのまま秋への入口でもあるのです。

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2007.8.8)


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