季節の写真館 Vol,104
2006年10月25日

丹波の風情は秋色に染まって!

 丹波は10月から11月初旬にかけて秋本番。
 お祭りの季節であり、味覚の季節なのです。
 今年も「ド〜ン ドン」、「ド〜ン ドン」と威勢のよい太鼓の音で祭りが始まりました。

 秋のお祭りでは屈指の勇壮さを誇る「竹田祭り」が盛大に行われました。
 六つの神社から神輿が一堂に集まります。
 秋のお祭りは豊穣祭であり、豊かな実りに感謝するものなのです。

 11月4日〜5日は、「いちじま いきいきフェスタ」という農業、文化祭です。


 野山の風情も秋一色です。
 コスモスが咲き誇り、柿がこの時期の風情を醸し出します。
 ススキも秋の風情の名脇役です。


 秋の圃場に多くの人が入ります。
 この日、丹波いちじまふぁーむの近くの圃場に京阪神から人の訪れがありました。

 「丹波路一日ハイキング」の参加者たちです。
 丹波黒大豆は丹波の秋の農産物の主役であり、黒大豆ファンを魅了するのです。

 思い思いに圃場から切り出した黒大豆の葉っぱ取りも楽しい作業です。
 「これが丹波黒大豆!!  畑の枝豆見るのって初めて!」 
 と楽しい初体験でした。

 黒大豆に関してこんなメールをいただきました。
 「10月22日に 枝豆をわけていただきました。帰っていただいたらすごくおいしかったです。もっとわけてもらったらよかったなあと思ってしまいました。また来年もいってみたいです。」と。


 これが丹波黒大豆の荷姿です。
 稲のわらでくくります。
 枝は余分なようですが、枝がついていることで風味が保たれます。
 丹波の農産物の風情を感じませんか!


 山にも人が入ります。
 丹波いちじまふぁーむもこの日「丹波の秋を味わう」催しを行いました。
 松茸は、近年気候の変化や動物に食べられ激減していますが、秋の里山は明るく、松茸探しに気持ちが弾みます。


 今年の松茸の収穫はほんの数本だけでしたが、やはり丹波の秋の農産物の王様ですね!


 お餅をついたり、食事を楽しんだり。 
 どんな高級な食事より、その土地の農産物を、旬の時期に、楽しい会話をしながらいただく・・・。

 最高のご馳走ではないでしょうか。


 今年の「試み」が赤く実りました。
 「赤の里づくり」 という思いで丹波大納言小豆と古代米の赤米づくりをしてきました。
 小豆も赤米も今庭先に干しています。

 「丹波大納言小豆」は、これから丹波で最も力を入れられようとしている農産物です。
 古くから丹波を代表する農産物で、「大納言」の呼び名のとおり、宮中に献上されてきたのです。
 そら豆なんかを見ていただければ分かりますが、普通豆には線がありこれを切腹にたとえ、嫌ったのですが、大納言小豆には全く線がなく、縁起物として重宝されてきました。
 小豆の用途は広いのです。

 古代米も今年初めて栽培して無事収穫しました。
 穂が出たときには大変きれいで、多くの方から注目されました。
 現在、自然に乾燥させていますが、近く籾すりをし、お米にしたいと思います。
 白米に混ぜて炊くと赤飯のようになります。
 ご希望があれば無料で差し上げます。


 近くの山間地で22日に「食育を考える集い」が開催され、、都会から多くの自然派の方が訪れていました。
 「食育」ということが、これからの農業、食料、教育の分野で大きなテーマになってきます。
 「食育」については、現在の乱れた食生活をただすことや、食に関するあらゆる見直しを図ろうとするものです。
 国では「食育基本法」が成立し、県や市町に食育推進会議を設けて「食育」の推進を図るとされています。

 会場では、この土地の、この時期の農産物バザーなどが開かれ、食育に関わる講演会などがありました。


 過日の稲刈りイベントの光景です。
 「田植え」をし、「育て」、「無事収穫を迎えたね。
 これがご飯になるお米だよ」 なんて子どもに教えながら作業をするのも立派な「食育教育」だと思うのです。

 今は、若い女性が洗剤で炊飯のお米を洗う笑うに笑えない時代なのです。


 これから季節は晩秋、初冬に向かいます。

 今年も鴨庄地区では有志100人が今年の新米を持ち寄ってつくる「百人一酒」の時期に入ります。

 今年も早や2ヶ月余になってきました。

 農閑期に入りましたが、こういった時期こそいろいろと農業や食のことを考える時期だと思っています。


  丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2006.10.25)


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