季節の写真館 Vol,99
2006年5月22日

新緑が眩い奥丹波の今日この頃です。

 季節は5月下旬に入り、野山の新緑がいっそう色鮮やかになってきました。

 そして、今日は絶好の天候に恵まれました。
 今年は天候が不順で、雨が多いのですが、朝からスカッとした五月晴れが広がりました。

 丹波いちじまふぁーむ の風景にも明るさがあります。
 遠景に見えるのがぶどう園です。
 水を張った田んぼの水面が陽光でキラキラ光り、ぶどう園の被覆に光が眩しく撥ね返ります。


 野山は新緑、田は植えられたばかりの苗で緑一色の季節ですが、緑とのコントラストで、農園の紅カナメの赤の色彩も鮮やかな季節でもあります。


 今年も都市との交流イベントで阪神間の都市の方に奥丹波に来ていただき、田植え作業を行いました。

 今年で3回目になるのですが、今回(5月21日)はこれまでの雨日とは違い本当に気持ちのよい田植え日となりました。
 「杜氏の夢」という名の苗で、出来上がったお酒は「夢杜氏」と言うお酒になります。

 今日の田植えでスタートし、9月に刈り取り、1月に仕込み、3月に絞り上がるのです。
 「夢」っていいですね。

 田んぼに入るのも初めて。
 まして、田植えなんか生まれて初めて。
 最初素足で田に入ることはおそる、おそるでしたが、足が直接土に触れるというのはとても気持ちがいいです。


 みんなで植えると田植えもスムーズにはかどります。

 特に、自分が植えた苗はこれからの成長が気になり、また、楽しみです。
 作物が育つ様子を観察し、できた食べ物を通じて食のことを考えることは「食育」、「農育」といわれ、子どもの教育にもとても大切なことです。

 それぞれ自分で植えた列に札が立てられます。
 「うまく植えられなかった。
 あとはお陽さんたのんます」と書かれていました。

 初めての体験で、精魂込めて植えたんだものきっと大丈夫ですよね。


 一生懸命汗を流した後の食事、交流会がまた楽しいのです。

 食事もみんなで準備しました。
 募集を知って、「子どもに普段食べているご飯ってこうしてできるんだよと教えてあげたくてすぐに申し込みの応募をしました」と若いお母さん。

 身近に農産物を感じながら、こうした食事ができることは幸せです!!


 みんなが癒しを求めている時代です。

 今日は奥丹波の自然に癒されました。
 農園の赤レンガハウスの傍に敷き詰めた芝生のような草(竜のヒゲといいます)の上で、真っ青な空を見つめて寝そべっている参加者の一言。

 「今日は最高だ!!」と。

 そして、みんな気持ちよく写真に納まりました。
 さあ、次の出会いは9月の刈り取りです。


 さて、5月は花の季節でもあります。

 百花繚乱の花に魅かれて人々が集います。
 もうすでに終わった行事もありますが、5月はじめからの野の草花の様子をご覧下さい。
 5月のはじめには、レンゲまつりがありましたが、こんな可憐な花にも大勢の人出がありました。
 恒例の三ツ塚マラソンにも新緑を求めて多くのランナー、見学者が集いました。


 今年も町内の白毫寺(びゃくごうじ)では九尺ふじまつりが開催されました。

 白毫寺は花のお寺として知られ、毎年多くと方が訪れ、近年九尺ふじは定着したようです。


 地球上には絶滅が危惧される植物が多くあります。

 幸せが重なるという花言葉の「九輪草(くりんそう)」や子が患わないという縁起の「無患子(むくろじ)」も絶滅危惧種ですが、このお寺の境内で見られます。


 6月に入ると、町内の三ツ塚史跡公園の花しょうぶが見頃を迎え、6月11日には「三ツ塚花しょうぶまつり」が開催されます。


 今の農園のぶどうの様子です。

 余分な枝や房を切っていくことが今の大きな仕事です。
 ご覧下さい、今のぶどうの房です。
 この房がこれから日ごとに成長し、大きな大きな房になっていくのです。


 今年も5月21日にPTAの奉仕作業で刈り取られた草が農園に運び込まれました。

 旺盛な草押さえになったり、土の乾燥防止になったりし、やがて腐食して豊かな有機堆肥となっていきます。


 農園の田植えもコシヒカリ、純米吟醸酒「奥丹波」になる山田錦、もち米、そして昨日都市の方と田植えを行いました「杜氏の夢」と終わりましたが、今年はあと一つ、このHPの前号で取り上げました古代の赤米を植えます。

 田植えは24日を予定しています。
 秋には、現在のお米とは違った赤い波の穂が実ることを期待しています。

 また、ぶどうや食を通じた安らぎの奥丹波の農園にどうぞお越し下さい。

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2006.5.22)


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