季節の写真館 Vol,98
2006年4月13日

野山は芽吹き、山菜の豊かな季節を迎えました。
丹波は「おばあちゃんの味」に恵まれて。

 花といえば桜。
 奥丹波の農園の桜も満開を迎えました。
 今年は4月に入り、気温が低かったりして、開花は4〜5日遅れましたが、今が見頃です。

 最近は、雨や、黄砂などで天候はよくない日が続いたりしましたが、やはり桜は心を和ませてくれます。

 桜を讃えた次のような名高い歌があります。

 世の中に絶えて桜のなかりせば
            春の心はのどけからまし

 一夜の雨風で桜の見頃も一瞬ですが、春は確実に進んでいきます。


 4月は学校も職場も、そして自然もスタートの季節です。

 一年間の中で、地元小学校の「鴨庄っ子」は森で自然観察をしたり、椎茸づくりを体験したりしていますが、今年は、夏に農園の赤レンガハウスも使い、「親子の集い」の計画もあるようです。

 こうした新たな鴨庄っ子への入学式がありました。

 桜花爛漫の桜も22人の新入生を祝福しているようでした。


 丹波市にも新たな農業施設がオープンしました。
 私の農園からは車で10分ぐらいのところですが、道の駅「春日おばあちゃんの里」です。

 この名前には、地元のおばあちゃんたちが栽培した農産物や、加工された手づくり品で都会の人たちを温かくもてなすといったイメージを彷彿させますが、田舎にはおばあちゃんの伝統の味がいろいろとあります。

 この施設には多くの人と農産物の交流施設として期待されています。


 桜のほかに農園での野の草花の様子をご覧下さい。

 農園の片隅で、チュウリップが可憐な花を咲かせています。

 これもわが家のおばあちゃんの自家菜園です。


 露地のイチゴです。

 今白い花が咲いていますが、一ヶ月後には赤い大きな実を付けます。

 施設栽培での本格的な栽培ではありませんが、自然とともに育つ自家栽培のイチゴです。


 山フキの群生です。

 3月から5月にかけては実に多くの山菜が芽を出します。

 5月の連休頃には多くの都会の方がこうした山菜を野山に求められる姿がありますが、フキの佃煮などは丹波の代表的な「おばあちゃんの味」です。


 ヨモギです。

 昔から田舎で作られていた草もちはヨモギで作られていました。

 このほかヨモギはヨモギ酒やヨモギ風呂、せんじ薬、また、青汁として飲まれるようです。

 ヨモギは摘み取って秋まで保存しておきます。
 皆さんと一緒に農園で小豆やクリ餅、あわせてヨモギ餅を作れたらとと思っています。


 タンポポは田のあぜに咲いている最もポピュラーな花です。

 料理法として、天ぷら、和え物、サラダなどの活用方法があります。


 土筆(つくし)もいっぱい顔を出しています。

 料理として、タンポポ同様に、天ぷら、和え物、サラダなどの活用方法があります。

 ちなみに「土筆」の名前は、土に刺した筆のような姿からきているようです。


 田植えの準備も本格的に始まりました。

 あちらこちらの田に水が引かれ、トラックターで耕す姿が目立つようになりました。

 これから農園も5月の田植えに向けていろいろな準備を進めていきます。

 田植えの予定は、5月の連休明けにコシヒカリ、15日〜20日の間でモチ米、酒米の田植えを行います。


 それと今年はもう一つ新たな試みをしたいと思っています。

 古代米(赤米)の栽培です。

 「丹波」の名前の由来は、「丹」というのは「赤」という意味で、古代の丹波は今の稲と違い、赤い稲が波打っており、そういったところから付けられたといわれています。

 入手した種籾は少なく、栽培方法もよくわかららず今年は試行ですが、古代米は日本の食文化の原点であり、心を古(いにしえ)に巡らし、うまくいけば食用や、古代米酒として味わえばと淡い期待をしています。


 ぶどう棚の被覆も完了し、後は芽が出るのを待つだけとなりました。

 芽が出ると日一日とは葉が大きくなり、それにつられて作業も忙しくなります。


 今年も安心への「こだわり」のぶどうづくりが始まります。

 また、機会があれば見に来ていただくなどどうぞよろしくお願いいたします。

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2006.4.13)


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