季節の写真館 Vol,97
2006年3月22日

早春の奥丹波に紅梅白梅が咲き誇ります。

 3月も下旬になり、三寒四温の天候の中で、日一日と春本番に近づいていきます。

 全国的には、一番早い桜の便りも聞かれる今日この頃ですが、奥丹波は今が梅の見頃となりました。
 ご覧下さい。まだつぼみもあり8分ぐらいの開花ですが、3月の早春の青空に梅林の紅白が鮮やかです。

 ♪梅の小枝でウグイスが  春が来たよと唄い出す  ホッホホケキョ ホッホケキョ

 こんな情景が想われる早春の風情でした。


 恒例の「福祉梅林の集い」が開かれました。

 梅林の梅は収穫して、収益金は福祉に充てられますが、この日、丹波市内の各障害者施設からこの会場に集まって楽しいひと時を過ごしました。

 ボランテアで盛り立てられたこの会場は春の明るさでいっぱいでした。


 この時期の山は本当に気持ちがいいのです。

 今日はムラの山見で山に入りました。

 天気が良くて、気温が爽やかで、オゾンをいっぱい吸ってと、申し分のない気持ちで山歩きができました。


 子どもたちも山にやってきました。

 鴨庄っ子にとって、森は課外学習の場ですが、そんなむずかしい言葉より、いろいろな草花を見つけたり、自由な遊びの場です。

 森の中での子どもたちは表情は明るく、いつも大きな声ではしゃぎ、大変元気なのです。

 「鴨庄っ子の森」は他の学校にない僕たちの自慢です。


 この前学校で椎茸の植菌作業をしましたが、今日は、みんなで椎茸の木を山に運び、並べる作業をしました。

 ヨイショ、ヨイショと一本ずつ運びます。

 「先生、この木からいつ椎茸生えるの」、「いっぱい生えたらみんなで分けよう」とかワイワイと言いながら作業が進みます。

 来年の今頃椎茸が生えれば、干し椎茸にして学校に来られるお客さんのお土産にしたり、みんなで食事をしたり・・・

 いろいろと楽しい計画があるのです。 


 今の時期は気候も暖かくなり、適当な降雨もあり、椎茸の発生には最適な環境なのです。
 植菌してから椎茸の発生までは1〜2年と長くかかりますが、一旦発生しだすと5〜6年毎年この時期に発生します。

 これが「原木産椎茸」と言われる椎茸で、自然のホンマもんです。

 「鴨庄っ子の森」でもう何年か前に植菌したホダ木から今年もこんなにたくさんの椎茸が発生しました。


 この時期はまだ野山にもこれといった作物もありませんが、野に春を探してみました。

 フキノトウがいっぱい出ていました。

 このフキノトウが出ている辺りにはやがていっぱいヤマブキが生えます。

 これからいろいろな山菜が楽しめる時期でもあるのです。


 菜の花の色彩も目を引きます。

 なたねの菜の花はまだ少しあとですが、この時期大根の菜の花があちらこちらで見られるのです。


 4月を前にしてこれから本格的な農作業の時期に入りますが、まだこの時期は、まだ目ぼしい作業はなく、農閑期です。

 また、野山の色彩も単調ですが、それでも春の気配はあちらこちらにあります。

 今回は、こんな早春の奥丹波の様子をお届けいたしました。

 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2006.3.22)


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