季節の写真館 Vol,96
2006年2月20日
季節は冬から早春へ! 梅も膨らんできました。 |
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暦の上で、とっくに節分、立春は過ぎても寒い日も続きます。 全国の早いところでは梅の便りも聞かれますが、奥丹波の梅はつぼみが大きく膨らんで、まもなく開花する兆しです。 やはり、梅の花が咲いてはじめて「春がきた」と感じますが、こんな早春の奥丹波の今日この頃です。 |
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寒い冬の期間、ひと際早朝から慌しい仕事場があります。 奥丹波の酒蔵・山名酒造です。 この酒蔵と丹波いちじまふぁーむの農園は、純米吟醸酒「奥丹波」や都市の人との田植え・稲刈り体験、そして酒造り体験のお酒「杜氏の夢」でつながりがありますが、今の時期ですと「早春賦」というお酒がこの季節に合うようです。 |
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湯気が立ち、暖かさにホッとしたものを感じます。 朝の5時といえば外は極寒の気温ですが、酒造りは早朝からの作業なのです。 大きな釜で酒米が炊き上がります。 |
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昨年5月に農園で、都市の方と田植えを行い、9月には刈り取り作業をしました。 小雪が舞う中で、蔵にやってきました。 「杜氏の夢」というお酒は私たちの夢でもあるのです。 |
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酒蔵の雰囲気も食事を盛り立てます。 酒蔵の倉庫が食事の会場でした。 鍋を囲みながら、「出来上がるお酒が楽しみね〜え」と会話が弾みます。 |
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この日出された奥丹波の地酒は「どれも美味しいゎ」と大変好評でした。 3月には農園で、みんなで打ち上げとして、絞り上がりのお酒を楽しむことになっています。 |
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「鴨庄っ子の森」づくりに話を進めたいと思います。 今日は、校庭で前から学校から話のあった椎茸のホダ木作りの作業をしました。 昨年は小学校の教室で地域ティーチャーとして「森の話」しをしましたが、今日は「椎茸づくり」の話です。 原木(げんぼく)椎茸は、広葉樹の木を秋から冬にかけて1mぐらいの長さに切り、その木に1本に25個ぐらい穴をあけ、菌を詰め込むと、1年ほどで菌が回り、樹皮の下は菌で真っ白になります。 やがて、そこから椎茸が発生するのです。 人工的に肥料をやったり、農薬を使うことがなく、原木の養分だけで育つので、全ての農産物の中でも、自然食品に近いものなのです。 里山といって、山が健全で、山が生活の場として活かされていた時代は、どの農家もこうした椎茸づくりをしていました。 今出回っているのは、ほとんどがバイオの人工椎茸です。 |
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子供たちの手をとって、椎茸の原木にドリルで穴をあけていきます。 こんな体験も初めてです。椎茸がこうして作られるのも初めて聞く話です。 最初は、尻込みしていた子供たちも、すぐに慣れました。 |
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穴のあいた木に椎茸菌を詰めていきます。 ワイワイとにぎやかな中に作業が進んでいきます。 40本の木の菌詰めは瞬く間に片づいていきました。 |
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今、鴨庄っ子の森では、以前につくったホダ木を並べていますが、これまで何回も椎茸の採取はしました。 今回の椎茸ホダ木もやがて山に持ち込み、自然の中で管理するのです。 たくさん椎茸が発生すれば、「みんなで森で食べよう!」 「 もっとたくさん出ると地域のお店に売ろう!」などと思いも広がります。 来年の秋が楽しみです。 |
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この時期の農園の作業はぶどうの枝の剪定です。 冬の間の仕事ですが、晴れた日は、すがすがしく大変気持ちがよいのです。 「樹木のえらいのは冬ですと厳しい風雪に堪えてじっと黙っているからでしょう。 しかし樹木にはその冬が最もたのしいようです。 やがてくる春の夢を胸一杯に抱いているからです。」 ふと、草野新平の詩が頭に浮かびました。 |
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伸び放題の枝と手入れをした枝を比べてみてください。 この作業も今は全て終了し、4月に新芽が出るのを待ちます。 ぶどう園は手間が大変ですが、きちんと管理すると、壮大なすっきりした園になります。 今年もぶどうづくりの始まりです。 |
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元神戸大学教授の保田茂先生が主催されるビレッジライフ懇話会に呼ばれて、神戸・三ノ宮の居酒屋の会場で「農」活動のお話をしてきました。 「農業もいろいろ!オンリーワンの活動をめざして」というテーマでした。 私の「農」活動もナンバーワンをめざしているわけではありません。
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これから先、確実に「食」や「環境」問題が顕在化する状況の中で、より多くの人に「農」に目を向けてもらいたいと思います。 そんな一助になればという思いのお話でした。 「危機」と背中合わせの「豊かさ」に危機感を感じながら、少しでも「嬉々感」の感じられる「農」活動をめざしたいと思うのです。 機会があれば奥丹波の農園にお越し下さい。 |
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丹波市市島町鴨庄地区 にて |
自然の中での安らぎ<<HOLIDAY IN NATURE>>と食」の安全性を現場で実践する・・・・ |