季節の写真館 Vol,91
2005年7月27日

ぶどうが色づき、稲も穂を出す盛夏を迎えました

 梅雨が空けて盛夏を迎えました。
 農園の夏の花「ノウゼンカズラ」も咲き誇ります。

 ただ、以前はこの時期、カンカン照りの炎天下で、暑さを掻き立てるようにセミが「ミ〜ン、ミン」、「ジージ」と鳴いていたのが、環境の変化でしょうか、あまりセミの声が聞こえなくなりました。

 皆さんのところではいかがでしょうか。

 今日は晴天の中で、農園の広場で「竜のヒゲ」という植物を植えました。
 これまで植えていた芝生に代えての植え替えです。
 「竜のヒゲ」ておもしろい名前でしょう。
 竜のヒゲを想像してみて下さい。
 ヒゲのように長い植物です。

 農園のこの広場は、語らいの場です。
 くつろぎの場です。
 そして、交流の場です。
 晴天の下では、竜のヒゲの上に寝そべっているだけで、奥丹波の自然が満喫できるようです。

 また、季節の中でどうぞ農園にお越し下さい。

 農園の主な農産物は、水稲、ぶどうなどです。
 今年の水稲は、6月半ばまでは好天が続き、それからしばらくは梅雨の天気になり、また、梅雨明け後は天気が続いていますので、天候には恵まれ、ほぼ順調に生育しています。

 空梅雨と思われた時期には、ムラの「神池」という水源の水が大きな役割を果たしました。
 文字通り、周囲の水田を支える神の池なのです。

 その今年の水稲も出穂の時期となりました。

 ビッシリと細かなお米の粒が着き、可憐なお米の花が咲いています。

 さあ、実りの始まりです。

 今年の5月に都市の方と田植えイベントで植えた稲もこんなに大きくなりました。
 植えた時の10センチぐらいの丈が今では、株が増え、1メートルぐらいの背丈になりました。

 「早く大きくな〜れ」、さらに、「いっぱいお米にな〜れ」、そして、札に書かれているように「よいお酒にな〜れ」という思いに進んでいるようです。

 農産物は、順調に大きくなる様子を見たり、収穫時期を迎えるとホッとしたり、楽しいものです。

 でも、今年もこんな苦労をしました。
 稲と稲の間にはぎっしりと雑草が生えました。
 何日もかけて除草作業をしました。
 雑草の様子(写真:左)と、取り払いスッキリした様子(写真:右)を比べてご覧下さい。

 夏のイベントのカカシまつりもすっかりこの時期の風物詩として定着してきました。
 ムラの中で、学校で、保育園でカカシづくりが始まりました。

 カカシづくりを通じて、いろいろな会話が弾みます。
 私のグループは、ある女の人の作品でしたが、制作中に、作品を持ち上げている男性からは、「こんなに身近で女性を抱き締めるのは久しぶり!」などの軽口も出ていましたが、カカシづくりはコミュニケーションの場でもありました。

  カカシは8月6日から20日の間で、道路沿いに並びます。

 カカシの沿道を飾るひまわりですが、ひまわりが色づく頃、稲もぶどうも色づき、やがて収穫を迎えるのです。

 ぶどうもすっかり色づいてきました。

 中にはこんなに色づいたぶどうもあります。

 今の農園の作業は、この袋掛けです。
 通常、この袋掛けの前に、殺虫のため房をクスリで消毒します。
 房に虫が潜んでいると、収穫の時袋を開けるとぶどうが虫食いになるからです。
 しかし、考えてみると、ぶどうはビニールで雨除けをし、その上袋を被せてしまうので、雨に流されることもなく、クスリで処理するとそれがそのまま人の口に入ります。

 袋掛けの時は、ひとつひとつ房に虫がいないか、劣化した粒がないか確認しながらの作業なので、大変な手間がかかっています。

 でも、この袋を開ける時が楽しみなのです。

 農薬や除草剤を使えばもっともっと手間が省けるのでしょうが、栽培へのこだわりを支持していただける方への期待、信頼に背かないようにできるだけの手間をかけてきました。

 また、土壌は有用微生物群といわれるEM菌の頻繁な散布や草抑えのための草マルチにより大変柔らかく、こうした微生物やたくさんいるミミズなども土を改良し、見えない部分でぶどうの成長に大きな役割をしてくれていると思っています。

 ぶどうの専門家から通常の栽培でない栽培方法だと評価をいただきました。

 ぶどうの扱いを少し延ばして、巨峰系は8月5日まで、その後ピオーネのご案内をさせていただきます。

 巨峰系のお届けは、8月10日〜8月25日ぐらいの間です。

 また、売上金の一部は、子どもの森の活動などに充てていきたいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。

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丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2005.7.27)


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