季節の写真館 Vol,90
2005年6月5日

野山も水田も緑一色の季節を迎えて

 6月は「目に青葉」の季節です。
 各地で山開きが行われ、山が人を呼ぶようです。
 丹波は自然が豊かで、四季を通じた自然と特産物が自慢です。

 丹波市市島町では「五台山まつり」という山での交流会が行われ、山を挟んだ二つの地域からそれぞれ山登りをして、山頂で交流会が行われました。

 ♪ホ〜ホケキョ、♪ホ〜ホケキョ。 ウグイスの囀りが響いていました。

 今の時期、田植えされた苗が大きく育つ季節で、山も田も緑一色です。

 少し遅くなりましたが、今年も5月に都市の方と産地交流の田植えイベントを行い、その様子を取り上げたいと思います。

 小雨の中を参加された皆さんが元気に圃場に向われます。

 田の中に素足で入るのはほとんどの方にとって初めての体験でしたが、いったん入ると気持ちがいいのです。
 みんなでワイワイ言いながら植える田植えは楽しいです。
 自分が植えた苗がやがて大きく育ち、また、美味しいお酒になると思えばまた楽しいです。

 皆さん、都会の雑踏から開放されたひと時でもありました。

 若いお母さん、そして可愛い幼な児が「パパ頑張って!」と可愛い声援を送る微笑ましい光景もありました。

 子どもに「こうして田植えをして、やがてお米が取れるんだよ」と教えたり、手間と時間をかけてお米が育つ様子を教えるのは情操からも大切なことですね。

 無事、田植えが終わり、それぞれの参加された皆さんの札が立ちました。

 「無事に育って」、「よいお酒にな〜れ」−みんなの思いです。

 今の農園のぶどうの様子です。
 今年も小学校のPTAの奉仕作業で刈り取られた草が農園に運び込まれ、ぶどうの木の下に草マルチとして敷き詰めています。

 6月は梅雨の季節で、本来雑草が極めて旺盛ですが、敷き詰めた草が雑草の繁茂をよく抑えています。

 枝は多くの房をつけています。

 そして、これからは日一日と実が膨らんでいき、大きな大きな房になっていきます。

 この過程も稲が大きくなるのと同じように毎日観察していると希望も膨らむようで楽しいのです。

 以前は、全国各地で「さなぶり(さのぼり)」という行事がありました。
 田植えが終わった後のお祝いです。
 かつては農家にとって、田植えや稲刈りというのは家族や地域の人が力を合わせて協力する一大行事でしたから、それが無事終われば地域の人が集まる慰労の場であったのです。

 田植えが終わり一段落し、農園がジャズライブの会場になりました。
 そして、中国人の方から本場の水餃子、ワンタンスープを教わる会場になりました。

 6月5日に行った農園の赤レンガハウスでジャズライブは、市内市島町で高齢者への福祉活動を手掛ける「いちじまライフネット」との共催でしたが、ジャズライブを楽しみながら、みんなで作った本場の水餃子、ワンタンスープを楽しむという企画で60名余の憩いの場となりました。

 市島町鴨庄地区では、住民自らが立ち上げ、高齢者を買い物や通院に送迎している「鴨庄ふれあいバス」を運行していますが、このライブの収益は、バスの運営資金に寄付するという慈善ライブであり、この会場で、いちじまライフネットの代表からふれあいバスの代表に温かい寄附の贈呈がされました。

 稲の田植えから、酒づくりの締めくくりをしたいと思います。

 農園での田植え行事から山名酒造でのお酒体験の交流事業は、昨年から取り組みましたが、昨年みんなで植えた「杜氏の夢」という苗が、やがて「夢杜氏」というお酒なり、そして大吟醸酒と搾り込まれたお酒が平成17年度全国新酒鑑評会でみごと金賞を受賞されました。

 山名酒造の蔵元からのメッセージです。

 「米づくりから酒づくりまでを一貫して故郷で行う『奥丹波』。
 本年新たに取り組んだのが新品種として登録されたばかりの酒造好適米「杜氏の夢」で仕込む全国初の大吟醸酒。
 酒米の育種にかけた開発者、その種から立派な稲を天塩にかけて栽培した生産者、そして杜氏、蔵人らのたゆまぬ研鑚がこの美酒を生みました」。 

 まさに、米づくりから酒づくりまでを締めくくるにふさわしいみんなが関わった「金賞」でした。

 

 農園のぶどうも1日1日と大きくなっていきます。
 山名さんの全国初の新品種でのこだわりのように、農園のぶどうも全国の産地にない「安全志向」、「美味しさ」へのこだわりをもって栽培しています。

 毎年申し込まれても、その時期的にお送りできない方もあり、今年は例年より早いですが希望される方のお申し込みを受けたいと思います。
 期間は第1次の締切りを7月10日までとさせていただきます。

 また、売上金の一部は、子どもの森の活動などに充てていきたいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。

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丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2005.6.5)


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