季節の写真館 Vol,88
2005年4月上旬

桜花爛漫で希望の季節がスタートしました。

 桜花爛漫。

 春まさに満開の季節を迎えました。
 ここ2〜3日の暖かさで農園の桜も一気に咲き誇りました。

 桜は、冬の気温が開花に影響し、寒い冬の間ジッと堪えるほど開花も見事なのです。
 また、散りっぷりの見事さも人の心を捉えます。

 この日、近くでは春の陽気に誘われて花見を楽しむ光景がありました。

 4月は新学期が始まり、幼児にとっても、鴨庄っ子の児童にとっても、中学校の生徒にとってもスタートの季節です。
 保育園で、小学校で、また、中学校でそれぞれ入学式がありました。

 鴨庄っ子の校歌に「芽ぐむ若木健よかに。伸びゆく力たゆみなく・・・」とあります。
 ちょっぴり不安、でも大きな希望の新学期です。

 昨年一年は、HPで取り上げましたように都会の方とのお米づくり体験やお酒づくりを通じた交流会を行いました。
 遅くなりましたが、3月の交流会で、一年の締めくくりとして「自分たちのお酒でき、乾杯された様子」をご紹介いたします。

 山名酒造では、樽に仕込まれたお酒が搾りの日を迎えました。
 まずは、参加者一人一人が瓶詰めを体験します。

 瓶詰めしたお酒は、それぞれのオリジナルのラベルを貼られました。

 思えば5月に田植えをして、9月には刈り取りを体験しました。
 1月に仕込みを体験し、この日搾り上がりを迎えました。
 これまでの体験がこうした形となって仕上がるのはとても嬉しいことです。

 そして、イベントの打ち上げは丹波いちじまふぁーむの農園で皆さん元気に乾杯です。
 目的のところにたどりついた満足された表情でした。

 後で、参加者のお一人の方から便りをいただき、「荻野さんや山名さんがオンリーワンにこだわり、良いもの、納得できるものにこだわり仕事をされていることが嬉しかったし、私のこれからにエネルギーをもらった思いがしています」とありました。

 こちらこそいろいろとありがとうございました。

 農園の今の農作業の様子ですが、ぶどうはビニールの被覆をしています。
 ぶどうの新芽は雨にぬれると病気にかかりやすく、このため被覆をするのです。

 こうした被覆をすると、少々の雨が降っても、雨にぬれる子ともなく、ぶどうの管理ができます。

 まもなく、たくましく成長した幹から新芽がでます。

 ぶどうを主体とする私にとって何よりも待たれる春の芽吹きなのです。

 ムラではこの日、「井根掃除」という作業をしました。
 まもなく辺り一面の田に水が引かれます。
 どの田にも水が行き渡るよう水路が作られていますが、毎年4月の初めのこの時期には、水路を掃除して水が流れるように掃除をするのです。

 以前に、「稲」の語源は「いのちの根」にあると記しましたが、田に水を引き込む水路を「井根」というのも、いのちの根の繋がりからの語源かも知れませんね。

 そして、奥丹波のお米を育てる清らかな水流をご覧下さい。

 まだ、田に水を入れるのは少し早いのですが、それでも農園のすぐ近くでは早くも水を入れて田を耕す作業も始まりました。

 さあ、「農」の季節スタートです。

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2005.4.上旬)


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