季節の写真館 Vol,87
2005年3月13日

今年の「農」活動スタートしました!

 3月も中旬に入り、本格的な春の訪れも間近な時期となりました。
 三ッ塚史跡公園内の約200本の福祉梅林の花も見ごろを迎えます。
 梅の花の開花は、寒い時期なので、2月10日頃からおよそ1か月にわたり少しずつ、少しずつ開花し、この間、春に近づく開放感を感じながら、人の目を楽しませてくれました。

 

 福祉梅林の梅は収穫され、収益金は福祉活動に充当されます。
 この梅の開花時期に合わせて、丹波市内の障害福祉施設の方を招待し、今年も「福祉梅林の集い」が盛会に開催されました。
 お餅を突いているのが県知事ですが、会場のどの顔もどの顔も春のスタートにふさわしい、明るく、楽しい、笑いに溢れた会場でのひとときでした。

 ムラの春のスタートは、「ゴミ一掃クリーン作戦」からです。
 早朝から道端へのポイ捨ての空き缶や瓶、雑誌などのゴミ回収に回ります。

 拾っても拾っても、つぎつぎと不法投棄が絶えませんが、身の周りがきれいになることは気持ちのよいことです。

 今の農園の作業のぶどうの剪定ももう少しで仕上がります。
 昨年9月に収穫した後、伸び放題になった枝も、はさみを入れることによってこんなにすっきりした枝姿になります。

 それぞれの枝の節にはツボミがついており、寒い冬を耐えて、4月上旬には新芽が出ますが、大変待ち遠しいです。

 今の時期からぶどう園に施すものは、まずは油かす、そして8月の収穫時期まで実に回数多くEM菌や防虫用の木酢(もくさく)液を散布します。

 これで全ての農薬の使用をカットするのです。
 EM菌というのは、有用微生物群のことで、微生物の力を借りて土を改良したり、ぶどうの木の耐病力を高めます。
 木酢液は、木材を燃やして炭(すみ)をつくる時に出る煙を集めて冷すとできる液で、この液の臭いが防虫の役割を果たしてくれます。
 どちらの液も、水で500倍ぐらいに薄めて使用します。
 除草剤の代りの草マルチ対策なども含めて、安心・安全への「こだわり」栽培です。
 ぶどうも春の作業スタートです。

 そして、今年の稲作も3月12日にトラクターで田を耕す作業をし、今年の稲作も実質スタートしました。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 私のHPも長い冬の眠りから覚めました。
 しばらく更新できていませんでしたので、多くの方から気にかけていただきました。
 でも、今年の「農」活動への思い、そして将来への夢は少しも変わっていません。

 先日、県教育委員会から、今年も県下の高校教師の教育研修の受入を依頼されました。
 昨年来ていただいた一人の先生の感想も送られてきました。

 「自分の生き方を考えさせられるもので大変よかったと思います。
 自分の仕事の中で忙しさでつい理解・理念など考えず仕事をこなしている自分を感じました。
 今の農業はそういったものがものがなければ続かないであろうし、また、面白みもないと思います。
 私たちの仕事も同じであるという思いを持ちました。」

 こんな励ましを支えに今年も頑張ります。

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2005.3.13)


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