季節の写真館 Vol,74
2003年12月上旬

柿の実が一つ落ちるごとに冬が近づいてきます。

 柿ひとつにも、それぞれ異なった秋の風情、初冬の風情を感じます。

 12月に入り、季節は冬なのでしょうが、今年は例年より暖かい日が続いています。

 柿の実が一つ一つ落ちるごとに冬が近づいてきます。

 この時期まで、田んぼには黒大豆が掛けられ、これからお正月用の黒豆として出荷されます。

 10月に枝豆として出される黒大豆の実はそんなに黒くありませんが、この時期には文字どおり真っ黒になり、「大納言」、「黒ダイヤ」などと呼ばれ、丹波を代表する特産品です。

 農園のぶどうも、この時期から2月にかけての真冬に新たな作業が始まります。
 秋に収穫して、この時期にはぶどうの葉が落葉します。
 これから伸び放題の枝の剪定作業を行うのです。

 書家の相田みつを(1924-1991)の作品にこんなのがありました。

 「樹木がえらいのは冬ですと厳しい風雪に堪えてじっと黙っているからでしょう
 しかし樹木にはその冬が最もたのしいようです
 やがてくる春の夢を胸一杯にだいているからです」と。

 「外の農園」から「中の農園」にご案内いたします。

 農園のご案内のチラシには三つの「アート展」と「農園の鍋」を取り上げました。

 町内で「渓水窯」を開窯され、創作の「和の器づくり」に取り組む芥川清・啓子夫妻に農園のアート展にご協力いただきました。

 この日、お二人が精魂込めて作られた作品の中から数十点が並びました。

 「清水焼」の流れを組む作品で、京都で培った感性と技術を活かし、美しく、使いよく、心に残る器づくりが心情の数々の作品です。これらの作品は販売品です。

 この作品のお問い合わせは直接芥川さんまでどうぞ。
 丹波市市島町下竹田639  芥川 清
 TEL・FAX 0795-86-1144
 (または0795-74-0532) 

 写真の展示は小山泰三さんの「地中海の光と風」展です。
 ギリシアの教会、南フランスの街・・・。
 どの作品も明るさいっぱいの南欧地中海の風景を収めた作品です。
 神戸と奥丹波のムラに住まいしながら、何度も地中海に出かけるちょっと贅沢なムラの写真家・小山さんの作品でした。

 ガラスアートも農園に展示しています。
 ムラで、こういったガラスアートを手掛けている方の作品です。
 どのようなガラス、グラス、ビンにでも、また、鏡にも、お好みのイラスト、デザインが描けるのです。
 身近な食器、グラスがアート品に早変わり。
 自分だけの「マイグラス」もいいかも知れませんね。

 全てご要望により制作注文できますが、こういった作品に関心がある方は直接ご連絡下さい。

 丹波市市島町北奥384
 ガラス・アート チャップリン 長澤幹雄
 TEL・FAX 0795-85-1523

 丹波いちじまふぁーむの農園では、農業を軸として、様々な活動の広がりを模索しています。
 農業は大地の上の仕事ですから、足を地につけて、さらにそこからいろいろ創造することが求められているようです。
 農業という職業に限定しない「農」活動の領域です。
 農園での「農園喫茶」も「食」もコミュニケーションの場です。
 いかがでしょうか、コーヒーや食事で憩いのひとときは!

 私はこういった思いで「農」活動に取り組んでいますが、同じような思いである方が本を出されました。
 近くの町で、脱サラして、家族で農業を始めその体験をもとに「半農半X(エックス)という生き方」という本を出版されています。
 著者は小さな農ある暮らしを始めること、そして、人それぞれが「X」(志)を持った生き方が最良の生き方であると著しています。
 この「X」は何でもいいのです。
 それぞれの仕事、地域活動、ボランティアなど・・・。
 新しい幸せづくりの知恵が「半農半X」の生き方だと。

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2003.12上旬 撮影)


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