季節の写真館 Vol,72
2003年10月15日

丹波の豊かな秋を満喫して。

 丹波は秋の真っ只中です。
 野のコスモスやススキが秋の風情を醸し出します。

 秋はお祭りの季節でもあります。
 この時期から11月にかけては、町内のあちらこちらでお祭りがあります。
 中でも勇壮なのが、10月11〜12日に行われた「竹田祭り」です。
 近隣の六つの神社から繰り出される神輿と法被(ハッピ)姿はそれぞれの神社ごとに異なり、その勇壮さは丹波、但馬、丹後地方(三丹地方)の中でも屈指のものです。
 こうした秋のお祭りは、今年も無事に秋の収穫ができ、神様への感謝を表したものです。
 このほか、市島町では、11月2〜3日に「いきいきフェスタ」という産業・文化祭があり、「有機の里・いちじま」の農産物の販売や味わいなど様々な行事が予定されています。

 ムラでもこの時期、ふれあいを深める集いがあり、お年寄りも若い人もそれぞれが秋の日を楽しみました。
 丹波いちじまふぁーむの農園も、10月はそれぞれの週末には「秋を味わうイベント」を行っています。
 また、平日(火曜日除く)、週末でも都合がつけばどうぞお越し下さい。

 秋の楽しみのひとつは、山に入り松茸を探すことです。
 今、全国的に多くの松が枯れ、往時の松茸の収穫は見込めませんが、それでも、松を見上げ、すくすくと元気に伸びている姿を見ると、気分も爽快で、この下には、もしかすると松茸は生えているのではという期待に気持ちが踊ります。

 そして、今年も見つかりました。
 まだまだ小さいのですが本物の「丹波松茸」です。
 丹波の秋を彩る農産物の王様です。

 今、丹波黒大豆の出荷が始まりました。
 農園からも黒大豆のご案内をしておりますが、辺りの農家の庭先では、畑から黒大豆を切り出してきて、葉をとり、一定の長さに切り、束ねて出荷する姿が見られます。

 ご覧の荷姿が出荷の1Kg束です。枝がついていて、無駄なように見えますが、枝がついていることで、見栄えがし、風味が落ちず、鮮度が長く保たれるのです。

 丹波いちじまふぁーむの農園にご案内いたします。

 「こんにちは!丹波いちじまふぁーむです」。
 こんなチラシのご案内で初めて農園に来ていただく方もあります。

 皆さんも農園のアート展にどうぞ。また、いろいろな語らいの場に農園をご利用下さい。

 「今日は初めて、親しい人を誘ってきました。静かで落ち着いた雰囲気ね〜え」と、ゆったりと談笑される場になることも、ふれあいの場づくりとしての私の思いです。
 今年、農園で作られた純巨峰ジャムも好評で、ほぼなくなりました。
 作られた女性たちの励みにもなり、次の行動につながります。

 過日の農園での音楽鑑賞会の様子です。
 ムラの人や町内外から15人ほどが集まって名曲に聞き入りましたが農園の赤レンガハウスはこういった集いの場ともなるのです。

 農園では、いまアート展で写真や木の器を展示していますが、珍しいものを2点ご紹介したいと思います。
 一つは、木に止まっているフクロウで、野に生えているススキからできています。
 もうひとつは、アケビで最近は山で見つけることも少なくなりましたが、山に自然に生えていたものを取ってきて、丹波立杭焼の器に生けてみました。
 多分ほとんどの方が初めて見られると思います。
 高価なものでなくても、こうした採取した自然の素材の置物もいいな〜あと思うのです。

 丹波は、秋の稲刈りも終わりました。
 農園の写真展でとても心に留った作品があります。
 稲を大勢がかかって手で刈り取られているかつてのムラの風景です。
 農園の写真展の中にはフランスの風景画も数点ありますが、この写真なんとなくフランスの画家ミレーの名画「落穂拾い」に雰囲気が似てませんか。

 こんな感想はさておき、今は農作業も機械化がすすみ、「手刈り」、「稲木掛け」といった秋の風物詩的な光景も消え去ろうとしています。

 でも、ニッポンの稲作の原風景としてどこかに残ってほしいものです。いや、残したいものです。 

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2003.10.15 撮影)


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