季節の写真館 Vol,71
2003年9月21日

暑さも彼岸まで。 秋が足早に近づきます。

 今年は残暑が厳しい日が続きましたが、ここに来て、朝夕涼しくなってきました。
 暦の上では20日から秋の彼岸(ひがん)に入ります。
 「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、丹波はこれから本格的な秋を迎えます。
 丹波の秋は、実りの秋、収穫の秋、そして味覚の秋です。

 秋には「祭り」が付きもの。
 ムラの神社にもノボリが立ちます。
 秋の訪れの足音が聞こえてきそうです。

 丹波いちじまふぁーむの圃場では、9月19日にコシヒカリの刈り取りを終えました。
 後は、順次、モチ米、酒米「山田錦」の刈り取りに入ります。
 大変残暑の厳しい中での作業でしたが、収穫作業には、これまで育ててきた作物が無事収穫できる喜び、ホッとした安堵感があります。
 「新米を楽しみにしています」というメッセージは大きな励みとなります。

 稲作の作況は、全国的には不作ですが、丹波は昨年並か、やや下回る程度のようです。

 どうぞ、本年度も奥丹波のコシヒカリをよろしくお願いいたします。

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 夏のぶどうが終わり、稲の刈り取りが片付くと、農園は丹波黒大豆の収穫の時期を迎えます。
 丹波黒大豆は丹波の代表的な味として、全国的に知られるようになりました。
 丹波黒大豆の枝豆は、10月10日から2週間ぐらいが出荷期間です。
 それ以降は、11月中は田で乾かし、お正月の黒大豆として出していきます。(よく、10月、11月に丹波黒大豆の新豆と言って出回りますが、全て前年産の大豆です。ご注意下さい。)

 丹波黒大豆(枝豆)をぜひご賞味下さい。
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 丹波黒大豆と並んで「丹波ネギ」も大きくなっています。

 この時期、野には「カヤ」が大きく伸びていました。
 農園の手入れでは草を定期的に除去していますが、取っても取ってもたくましく生えてくるのがこのカヤです。
 農地を荒廃地にすると直ぐに生え、厄介な草ですが、秋を感じさせる草でもあります。

 農作業の合間には、農園の「アートの間」でくつろぎたいと思います。
 農園の「アート展」を覗いてみましょう。
 以前このHPでご紹介いたしましたが、市島町に移り住んで20年近く、「木の器」の創作活動を行っている方があります。
 タンタン工房主宰の田中淑人さんです。

 ロクロを回しながら、ノミを当てると実に様々な器が出来上がります。

 私の農園に、精魂込めて創られた数々の作品が運び込まれました。
 お盆、大きなお皿、小さな小鉢、お箸など様々な「木の器」展が始まりました。

 漆(うるし)は塗っては乾かし、丁寧にペーパーで水落とし、また塗ってこれを7〜8回繰り返されます。
 漆の塗り具合でいろいろな色調がでます。
 「木の器のあるやさしい食生活」ーいいですね。

 現在、ムラの有志で定期的に「音楽サロン」が開かれています。
 ジャンルは、クラシック、日本の歌曲などですが、今回は、一年で最も豊かな秋を迎え、食事を囲みながらより和やかにという思いから、農園の赤レンガハウスで行われることになりました。

 ビバルディの四季より「秋」、ペールギュント「朝」、「日本の歌曲」などが選曲予定ということです。

 奥丹波の農園から秋の夜長に虫の音色や、こういった音楽が聞こえてくるのも、「農」的ライフスタイルとしてい・い・なぁと感じました。

 朝、ウォーキングしていると、いつも牛の散歩に出会います。
 以前はどの農家も牛が飼われていて、夕方になると散歩をさせていました。
 今は、牛を飼う農家はほとんどなくなり、散歩の主役はもっぱら犬になりました。

 しかし、考えてみると牛はつくづく人に役立つ「役畜」だったんだと思います。

 農耕に使われ、牛に草を与えることできれいな環境が保たれ、残飯が片付き、排出物は堆肥として土に還元され、食肉に利用されたり・・・。

 牛がいなくなり、堆肥が化学肥料に置き換えられ、農薬による効率的な農業生産の追求が「食」の安全性に歪みをもたらしていると思います。

 牛は有機農業の源なのです。

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2003.9.21 撮影)


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