季節の写真館 Vol,69
2003年8月10日

カカシまつりが始まり、奥丹波は盛夏を迎えました。

 今年も丹波:市島町鴨庄(かものしょう)のカカシまつり(8月26日迄、開催中)のシーズンを迎えました。
 このカカシまつりもこの時期の夏の風物詩として定着してきました。
 「毎年、作品が良くなっていくね」という嬉しい声や、「毎年楽しみにしている」という声も多く寄せられています。

 集落や保育園、職場など地域ぐるみで作られた数々のカカシ。
 ご紹介できるのはわずかですが、さあ、全国の皆さんどうぞ、鴨庄のカカシをご覧下さい。作品のほのぼのさを感じて下さい。

 すでに制作の作業から紹介しました2体の作品の出来栄えをご覧下さい。

 「あっ、ホタル見つけた」というタイトルで3匹のホタルが登場しました。

 やっぱり、周囲の山や田を背景にすると作品が活きてきます。
 鴨庄の自然環境にホタルは合うようです。
 ホタルの止まり木は生の木で、葉が枯れないよう毎日水をやっています。
 いつまでも、ホタルがいっぱい飛び交う自然の豊かなところでありたいというのがみんなの願いです。

 「鴨庄ふれあいバス」にお年寄りが乗られます。
 バスに乗られる作品の表情が実に豊かです。
 実際のバスも、利用される方からは、大変感謝されているのです。

 「ルパン3世」の作品と並んで写真に収まっているのはこの作品グループの一人です。
 周囲から「どちらがカカシかわからないほどよく似合っている」という声が出るほど、和やかなカカシ会場でのひとときでした。

 どう、「どっちがカカシかな」と皆さんも思いませんか。

 タイトルは「こんな運動できますか」。

 横で見ている方から、実にうまくできているという声が出ていました。

 まるで、親子が本当に運動しているようでした。作品は、ぐるっと回るんです。

 ところで、皆さんはこんな運動できますか。

 今年は「タマちゃん」でフィーバーしましたが、その後、どうなったのでしょうか。
 そう、鴨庄の川に現われたのです。

 大都会の川は、「タマちゃん」が生存していく環境ではなかったようですね。

 鴨庄の川はき・れ・いです。

 こちらの方はあまり出てほしくない動物です。
 今、あちらこちらの田畑でイノシシが出て、作物を荒します。
 山が荒れて餌がなく、里に出てくるのです。
 神戸のような大都市でも街中に出てくることがあるようです。

 「イノシシさん、今年はいじめないでネ」。作品が実物そっくりで、タイトルが現実的です。

 皆さん「ピノキオ」って知ってますか。
 幼い時、本で読んだ記憶では、「ウソをつくごとに、鼻がどんどん大きく伸びていき、とうとう動けなくなり、やっと本当のことを言って、元に戻った」話だったように思います。

 「大人も子供もウソをつかないでいようね」
 このタイトルのように生きたいものですね。

 田舎のオーケストラです。
 オーケストラといえばクラシックでしょうか。
 田舎にいても、こういった音楽が聞ければいいですね。

 ところで、農園でも、ムラの有志でCDコンサートを聞く音楽会が計画されています。

 日時は9月27日(土)です。
 HPで取り上げますが、どうぞ、お越しになりませんか。

 もっともっとたくさんの作品をご紹介したいのですが、最後に取り上げるのはこのカカシです。

 「元祖!?カカシ」というタイトルでした。

 いろいろな造り物が多い中で、「へのへのもへじ」という本来のカカシスタイルの作品に、親しみと愛着を感じました。

 農園のアート展の作品もご覧下さい。
 7月の「絵手紙」、8月は「写真展」です。

 ムラには、小山泰三さんという写真に大変詳しい方がおられます。
 神戸に住まいし、週末にはムラに住まいされ、いわば、都会とムラの架け橋になっていただいています。
 小山さんからムラに寄せる思いを綴った「美しき村」というプレートをいただきました。その要点をご紹介いたします。

 「北奥のムラは美しい。四季折々にその美しさは私の心を打つ。
 私は、神戸の須磨の近くの町に生まれた。
 家の前は畑が広がっていた。
 家の裏は松林になっていて、盛夏になると蝉がやかましかった。
 ほん幼い時の記憶であるが、その中に都市の風景がなぜか出てこないのである。
 このムラに住んで全く違和感がないのは、こんな生い立ちのせいかもしれない。
 盛夏の夕方。木々が色づく秋。
 このように恵まれた安らかな地に憩うことを許された自分に課せられたことは何か。
 この美しいムラの佇まいをできるだけ残しておきたいと思うのである。
 人の一生は短い。
 一日一日は変化する絵である。
 このアート壁面を借りて、私が留めた「美しきムラ」の映像を皆さんとともに掲げ続けたいと思うのである。」

 多くの地元の方から作品を展示いただきました。
 どの作品も被写体や、シャッターチャンスの捉え方は見事です。

 「鴨庄慕情」、「つぼみの想い」、「霧の中のコスモス」、「さえずり」、「まなざし」・・・タイトルのつけ方がまた上手い。

 先ほどの小山さんは、南欧にもたびたび足を運ばれ、多くの風景を収めておられます。
 小山泰三写真展のご案内をいたします。テーマは「地中海の光と風」です。

 東京展:10/14日〜24日  神戸展:11/1日〜15日  そして 丹波・鴨庄展11/20〜12月上・中旬(農園アート展)

 今の稲の成育状況です。
 今年は7月は梅雨の雨日が多く、ほとんど日照時間がありませんでした。
 8月に入り、天候は回復しましたが、もう少し雨日が続いたり、先日の台風をまともに受けていれば作柄が大きく落ち込むところでした。

 今年の出来は、昨年を多少下回る見通しですが、全国的には10年ぶりの大不作で、価格も大幅に上がっていると報じられているところです。

 豊かそうに見えて、少し天候に異変が起こると、たちまち行き詰まるのが今の農政の現状なのです。

 農園のぶどうも最近の好天で甘味が増していますが、例年より少し収穫が遅れ、8月20日頃からのお届けになりそうです。

 この日、農園に家族づれがあり、お孫さんが「早く、ぶどうを食べたいな」とせがむ和やかな光景がありました。

 これまで、このHPにほとんど登場したことがありませんでしたが、私、農園オーナーの荻野拓司(おぎのひろし)です。

 「少しでも顔の見える関係」ということで、写真に収まりました。

 ぶどうのお申し込みなり、このHPに関わることなどいろいろなご意見・ご感想などお聞かせいただきたく思います。 

どうぞ、よろしくお願いいたします。

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2003.8.10 撮影)


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