季節の写真館 Vol,66
2003年6月8日

山も野も夏の装いに

 梅雨の季節を迎えました。
 今年は今のところ晴天が続き、雨が少ないのですが、この時期の花に雨が似合います。
 花ショウブ、アジサイ、水芭蕉・・・。
 そうした、花を三ッ塚史跡公園、ムラの古寺に訪ねてみました。

 町の三ッ塚史跡公園は白鳳時代の寺院跡の史跡公園で、この公園内には花ショウブの池があります。
 そして、今頃が花の見頃で、紫や白い花が満開です。
 紫色としっとり降る雨はマッチするようです。

 今日はこの公園で花菖蒲まつりが行われました。
 晴天のもと、朝から多くの人が繰出し、花ショウブの写生会、フリーマーケット、屋台も並び、また、いろいろなイベントにみんな思い思いの梅雨の晴れ間の休日を楽しんでいるようでした。

 ムラの名刹・神池寺の水芭蕉もまもなく開花します。
 この池には水芭蕉と水葵(あおい)が植えられていて、写真では大きな葉の植物が水芭蕉で、細かな芽を出しているのが水葵です。

 水芭蕉が開花し、やがて枯れると、今度は夏から秋にかけて水葵が大きくなり、紫色の可憐な花を咲かせます。

 古寺を 可憐に飾る 花二つ

 この花の時期にお越しいただき、、写生や写真、俳句なんかいかがですか。

 この時期、農園も収穫の時期を迎えました。
 ムラの女性が昨年11月から栽培してきた玉ねぎをこの日収穫しました。
 はじめて栽培した玉ねぎで、農薬を使わず、出来は、ピンポン玉ぐらいの大きさから野球のボールのような大きさのものまでいろいろありました。

 無事収穫できたことは嬉しいことです。
 うまく販売できれば、彼女たちの活動の励みになります。

 そして、玉ねぎの後は、ジャガイモを収穫し、そのあと何かの作物を植え付けることにしています。

 次は何に取り組もうかという相談も楽しいのです。

 今年も農園にどっさりと草が持ち込まれました。
 PTA活動で刈り取られた草がうず高く積まれます。
 この草をぶどう園に敷くことで草が伸びるのを抑え、土壌の乾燥を防ぎ、やがて腐さると土に還元され、自然の肥やしとなるのです。

 除草剤を使うとたやすく草を除けますが、土は大変固くなり、環境ホルモンの懸念もあります。

 こうした草マルチやEM菌(微生物)で農園の土は柔らかいです。

 今の農園の作業はぶどう、ぶどうで追われています。
 日々伸びる弦を切ったり、房を揃えたりいろいろな作業があります。

 4月下旬に芽を出してから1ヶ月半が過ぎ、ぶどうの房もこんなに大きくなってきました。
 作業は大変手間がかかっても、日々どんどん大きくなり、やがてぶらりぶらりと大きな大きな房が垂れ下がる様は勇壮なものです。

 収穫は8月ですが、機会があれば見に来て下さ〜い。

 都会で暮らす近所の子供たちが、週末に帰ってきて、田んぼで遊ぶ姿がありました。

 「見て、見て、オタマジャクシがいっぱいいるよ。」、「いろいろな虫がいる。何と言う名まえやろ」、「田植えのときの苗がこんなに大きくなったの。いつ頃お米になるのかな」と無邪気にピオトープ(自然観察)していましたが、子供裁ちが身近に自然と向き合うことは大切なことだと思います。

 農業がもつ大きな役割の一つは情操教育だと言われています。

 丹波市市島町 にて
(2003.6.8 撮影)


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