季節の写真館 Vol,65
2003年5月上旬

野も山も緑いっぱいの季節となりました

 5月に入りました。
 5月の晴天は五月晴れ、そこに吹く風を薫風といいます。
 空には、真鯉や緋鯉が泳ぎます。
 そして、地でもこの水田の近くの池に、昨年水田の除草に活躍した合鴨クンが悠々と泳いでいました。

 ヒトにもコイにも、カモにも実にさわやかな季節の到来です。

 前回の「季節の写真館」のクイズの解答ですが、ご覧のように「土筆」は「スギナ」に変身し、今、野原一面に繁っています。

 全国各地からのご応募本当にありがとうございました。
 遠く、北海道や沖縄の方からのメールに心が踊り、東京や大阪といった都市の方から「スギナ」の正解をいただき嬉しくなったりしました。

 当選者は5月8日に発表させていただきます。

 ところで、土筆は春の山菜として、和え物や天婦羅などにしても美味しいのですが、スギナになると雑草であまり用途はないようです。
 でも、こうした形が変わるのも面白いですね。

 今、農園には春がいっぱいあります。
 これまで取り上げなかった農園の芽吹きを少し取り上げてみます。

 ヤマブキもこの時期の代表的な山菜です。
 このフキは、つくだ煮にするとすごく美味しいのです。

 農園には山もありますが、竹やぶもあります。
 4月中下旬から5月上旬まで、タケノコが上がります。
 タケノコもこの時期の代表的な味です。

 「サンショ」をご存知ですか。
 「サンショは小粒でもピリッと辛い」という言葉があります。
 体は大きくなくても、ピリッとしていて、存在感のある人をサンショに例えたりしますが、この時期から実が膨らんできます。
 サンショの実もつくだ煮としていただき、葉も甘辛く炊けば美味しく食べられます。

 農園のクリが一斉に芽吹きました。
 よく観察すれば、早やこの時期から小さな小さなイガができているのです。
 9月には、丹波の代表的な味覚として収穫します。

 今年初めて植えつけた「赤いも」が芽を出しました。
 ジャガイモと同じ用途だと言うことですが、農園の食材として使ったり、希望者にお分けしたいと思います。
 食味が楽しみです。

 農園のメイン作物は、なんと言っても「巨峰」で〜す。
 こんなに勢いよく芽が吹きました。
 手間に手間をかけた作業がこれから始まります。
 「楽しみにしています」というメッセージもいただくようになりました。

 花の周囲にはムシもヒトも集まります。
 隣の町のレンゲ畑が家族づれで賑わっていました。
 また、一面菜の花が咲き誇っている場所がありました。
 レンゲも菜の花も今の時期、どこの田んぼや土手でも見られます。

 農園の周囲でもこうしたレンゲや菜の花を植える計画をもっています。
 放っておけば山間地の田はどんどん荒廃地になる危機的状況の中で、この対策からも見た目を楽しませてくれる花は有効です。


 農園は単に観光をめざした活動は考えていませんが、それぞれの季節の中で、訪れていただいた方が、丹波の自然、農業にふれ、体験したり、農村に親しみを持っていただければ嬉しいことです。

 四季折々の中で、農園で提供できる食、それぞれの時期の農産物、農園・土地の行事、農園でのアート展の計画などをまとめつつあります。
 少しずつでも前向きに「農」構想を進めていきたいと思うのです。

 四季の農園活動スケジュールを掲載しました、ココをクリックしてください。

 丹波市市島町 丹波いちじまふぁーむ にて
(2003.5.上旬 撮影)


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