季節の写真館 Vol,51
2002年7月25日

鴨庄のふれあいに温かさを感じて
−カカシ祭りも近づきました−

 梅雨が明け、連日のように真夏日が続きます。

 うだるような暑さの中で、ここだけは別天地です。
 ムラも少し谷川に入ると、岩間を清流が流れます。

 「静かさや、岩に染み入る水の音」。

 ほとばしる水しぶきに暫しの涼をどうぞ!

 市島町鴨庄地区のカカシ祭りもこの時期の夏の行事としてすっかり定着しました。
 今年は、8月4日から26日までの間、ムラの沿道にいろいろなカカシが並びます。

 今、鴨庄の各集落や職場、学校、保育園などではそれぞれ工夫を凝らしたカカシ作りがすすみます。
 カカシ作りは創作活動であり、温かい地域コミュニティーの場でもあるのです。

 身近にカカシ作りの作業を見てみました。
 何やら楽しそうに「ある顔」の仕上げ作業が進んでいました。
 「不正はダメョ」というタイトルで、頻繁に話題になっているある政治家を取り上げたということでした。
 出来上りの「似てる、似てない」はともかくとして、みんなでワイワイ作ることが楽しいのです。

 北近畿一円に配布される「タウンタウン」というミニコミ誌が「カカシ祭りの案内」を取り上げていました。

 こうした紹介で、今年の夏、鴨庄に来られる方が増え、奥丹波で新たな出会いがあるのかもしれません。

 皆さんもいかがでしょうか。

 今の時期の農作物の様子をご覧下さい。
 稲も順調に生育し、刈り取りまで1か月余となりました。

 よく見ていただくと花が咲いています。これがイネの花です。

 咲いている間がごくわずかで、花のいのちのはかなさ、いとおしさは桜に通じるようです。

 農園のぶどうです。
 巨峰は袋がけし、さらに大粒のピオーネも色づき出しました。
 巨峰はお盆頃から収穫し、ピオーネは9月10日ごろから収穫します。
 長くて、手間がかかった栽培もゴールが近くなったようです。

 知人や毎年このぶどうを心待ちにしていただいている方にぶどうのチラシを作ってみました。

 お盆のおもてなしや、大切な方への贈答に喜ばれています。

 HPでも近々扱いについて取り上げたいと思います。

 今、鴨庄地区では、全世帯主と年配の方を対象とした「地域福祉バス運行に関わる意向調査」のアンケート調査が行われています。
 高齢化社会を迎え、自分で運転することができない高齢者などに利用されるミニバス運行を鴨庄地区で検討する調査とのことです。

 すぐに実現できるかどうかは別にして、先行き不透明で困難な時代に、そこに暮らす人が力を合わせ、少しでも地域をよくしたいという温かいエネルギーを感じます。

 これからはそんなことが求められる時代だと思うのです。

丹波市市島町 にて
(2002.7.25 撮影)


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