季節の写真館 Vol,24
2001年6月4日
「農」と「自然」の豊かさと厳しさを感じて |
|||
6月に入っても晴天が続きます。 農園の周辺は新緑がひときわ深まってきました。 農園の赤レンガハウスの芝生に寝転がっているだけでも、適当な陽射に、爽やかな風が吹き抜けていきます。 |
|||
空も真っ青。 この農園にいると、一日中、小鳥の囀りが絶えることなく聞こえます。 この日、このひとときこの場所を気に入って訪ねてくれた知人がありました。 日ごろの癒しです。 厳しい世相の中で、全てを忘れたひとときを体感することも大切なのかも知れませんね。 |
|||
今の時期、農産物も大きく育っています。 近所の農家が栽培している麦も刈り取りま間近です。 |
|||
お米は、田植え後、1ヶ月でこんなにたくましくなってきました。 |
|||
農園のぶどうも房が大きくなってきました。 椎茸もこの日、原木を浸水しましたので3〜4日後には芽を出します。 そのほか、ジャガイモ、タマネギも収穫時期です。 |
|||
その中で、麦についてふれたいと思います。 以前は、ほとんどの農家がお米を収穫したあと、晩秋に麦を植えていました。 収穫した麦は製粉して、自家製のうどんを作ったり、味噌、しょう油の原料に用いていました。 写真は、味噌樽と自家製の醤油です。 今は、お金で何でも簡単に手に入りますが、あえて、自家製の麺、手づくり味噌、しょう油へのこだわり。 農家だこそ味わえる真の豊かさではないでしょうか。 |
|||
自然や農村は豊かさ、優しさの半面、厳しい現実があります。 農園の近くの圃場を近所の農家の人たちが電気柵を設置しました。 猪、鹿、猿といった獣が里へ下りてきて、農産物を荒らすのです。 これは、奥丹波だけの現象ではありません。 日本中、いたるところで起こっているのです。 山が杉、ヒノキ一色になり、その上荒れているので、動物たちの住み処と食べ物がなくなったのです。 農家にとっても動物にとっても厳しい現実です。 |
|||
農園周辺で生け捕られた猪です。 丹波の猪、じっくりとご覧下さい。 つい最近まで見たこともない獣の頻繁な出没。 人が自然に加えた数々の行為のしっぺ返し、人災のほんの一つなのではないでしょうか。 |
|||
丹波いちじまふぁーむ 近辺にて |