この時期、毎年、丹波市市島町前山(さきやま)地区内の折杉神社(おりすぎじんじゃ)で伝統の「粥(かゆ)占い」の催事が行われます。
無形文化財として代々受け継がれてきている行事です。
粥占いは、お米と作物に見立てた13本の竹筒を入れた鍋が火にかけられ、煮えたぎったお湯の中で、竹筒に詰まった米の量で今年の農産物の出来を占うものです。(写真:左)
詰まったお米の量が多ければ、作柄は上々(豊作)、少なければ下々(不作)と判定されます。
占いの結果は、米、大豆、小豆、野菜、ぶどうなど13種の作物で...ぶどうだけが不作で、あとは、上、または上々という結果でした。
「ぶどうを栽培している私は大変です(笑)」
作物の作況の占いと併せ、
赤く焼けた炭の上に12個の角切の木片が置かれ、その焦げ具合で今年1年の天候が占われ、今年は全般に天気の良い月が多いという判定でした。(写真:右)
科学的な根拠はなくても、大変大らかで、自然に今年の天候を気づかい、農産物の無事を祈り、また、感謝につながる催事です。
地元の小学4年生19人が見学に来ていましたが、こうした伝統行事を通じて、天候や農産物の無事、そして感謝の心が受け継がれていけばと思いました。
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