年末を迎えた奥丹波の今日この頃です!
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今年も残り少なくなりました。 今年を振り返りどのような年でしたか?
ムラでは毎年12月に、2つある神社の厳島(いつくしま)神社と熊野神社で新嘗祭(にいなめさい)が行われます。
新嘗祭は、皇居内の水田で天皇が作られるお米を、毎年11月23日に初めて新米として食され、伊勢神宮にも奉納され、その年の収穫に感謝する行事です。
この宮中での新嘗祭は、2000年に及ぶ行事で、その流れを受けて、全国の厳島神社で行われています。
今年のお米の収穫に感謝し、また、来るべき、次の年の豊作を祈願し、神殿には、お酒や野菜など感謝の気持ちを込めたお供え物が奉納されます。
いろいろな伝統が、時代を越えて連綿と息づいています。
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今の時期(12月20日)のムラの情景です。
今年は柿の実り年で、「柿ナリエ」が周囲を照らしてくれているようです。
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丹波の「赤」と「黒」のハーモニー! 丹波黒大豆も丹波大納言小豆も、丹波を代表する特産農産物で、昔から、宮中への献上の品です。
つい最近、和食の文化が「世界無形文化遺産」に指定されましたが、丹波の名を冠したこの赤と黒のコンビも世界に広めたい長い伝統に培われた逸品です。
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この時期の四季の箱庭農園をご覧下さい。
この一年、ずっと働いてくれた圃場ですが、今は少しの野菜を除いて、農閑期です。
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寒さの中にネギ、キャベツが逞しく育ち、色彩の乏しいこの時期の「青色」が圃場に映えます。
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ムラに長澤幹雄さんという手品をしながら自宅にガラスアートのアトリエを設け、いろいろな作品を手掛けられている人がいます。
私は今年の奥丹波の瓶に「奥丹波」のデザインをお願いし出来上がりました。
この瓶に「奥丹波」と焼き印した木札を掛ければ、中身のお酒を飲み終えて廃棄される瓶も、飾られる作品に「大変身〜!」。
奥丹波へのIターン者に手渡そうと思っていますが、「中身の酒よし」、「器よし」の奥丹波メモリーになれば・・・との思いです。
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丹波市市島地域(旧町)には、4つの蔵元があり、酒造のまちとして知られてきました。
その一つに、鴨庄酒造があり、古い建物に年代の積み上げを感じますが、この時期、年末のお酒の搾りに向けた準備が進んでいます。
そして、年末のお酒としてすっかり定着したのが「百人一酒」で、「100人が持ち寄ったお米で、一つのお酒に仕上がり、みんなで美味しく乾杯!地域づくりに乾杯!」というコンセプトです。
12月23日午後に、鴨庄地区の人が酒蔵に集まり、ラベル張りをします。
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奥丹波も絞り上がりました。
千葉出身で、つい最近私のムラに移住した若者と私との「旨き酒、いい会話」のひと時です。
新春から新たな地域づくりが始まります。
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今、85歳ぐらいのご夫婦がお正月のしめ飾りづくりの作業をされています。
数百という数が作られ、これから市島の直売所(いちじま丹波太郎)で販売されます。
しめ飾りはお正月に神社や家の玄関先に飾りますが、神をまつる神聖な場所であることを示すものです。
新しいわらには、古い年の不浄を払い、飾りに使うウラジロは長寿、みかんに似た「だいだ.い」は、代々の家系繁栄などの意味を持つ縁起物です。
稲は、お米としての食糧、秋祭り、お酒、そして稲わらを使った文化工芸品、景観形成など多彩な有形無形の稲作文化を持っています。
ちなみに、このご夫婦は、一年を通じた農作物の栽培、販売、こうしたしめ飾りつくりが大きな生きがいで、健康長寿につながっています。
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クリスマスやお正月の足音も聞こえてくる時期となり、鴨庄自治振興会の主催で、クリスマスとお正月の寄せ植え講習を行いました。
昨年初めて行い、好評で、今年はさらに多くの受講者がありました。
お正月の寄せ植えは、松、竹、梅、そして鶴、砂、庭石、こけといった素材をそれぞれ参加者の感性で配置して庭園に仕上げます。
石や砂、松の配置次第で、海辺や島にも見えてきます。
出来上がった作品をご覧下さい。 松・竹・梅の3点を組み合わせた
松竹梅(しょうちくばい)は、慶事・吉祥のシンボルで、さらに鶴が加わり、お正月を祝います。
こうした鉢の器の限られたスペースで庭園を表現する寄せ植え、お弁当の器のスペースで素材を配置し、観賞の要素も兼ねる幕の内弁当などは、代表的な日本人の持つ繊細な感性です。
お正月には、この寄せ植えの梅が紅梅、白梅の花を咲かせ、それぞれの家庭の新年を祝います。
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いろいろと年末の様子を取り上げましたが、1年を振り返ればいろいろありましたが、無事に過ぎたことを感謝し、来るべき新年が良い一年であることを心から祈念いたします。
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