季節の写真館 Vol,152
2012年4月13日

桜花爛漫! 草木が芽吹き、農園にも、鴨庄っ子の森にも新たな息吹があります

 今年は冬が寒く、天候も雪や雨が多かったせいで、桜の開花が1週間ほど遅れました。
 例年、丹波市市島町の桜の名勝「大杉ダムの公園」では桜まつりが行われ、今年は4月8日でしたが、この日に開花はしませんでしたが、多くの人が出て、春の観桜会が開かれました。

 そして、その後2〜3日の好天で桜の開花が進み、満開の開花を迎えました(4月12日撮影)

 満開の桜を観て古(いにしえ)から多くの歌も詠まれてきました。

 「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」

 意味は、「世の中に一切桜というものがなかったならば、いつ散るかと気にしないで、春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに・・・」と、満開の桜にも、やがて散る桜にも心が浮き立つ春爛漫の今日この頃です。


 野には黄色の菜の花が目に付きます。

 春、一面に広がる菜の花は壮観で、代表的な春の風物詩です。
 現代の日本では、菜種油採取用のアブラナ畑はあまり見られなくなりましたが、その他のアブラナ属の野菜も 黄色い「菜の花」を咲かせます。

 今こういった菜の花はあちらこちらの野で観られます。


 最もポピュラーな草花がタンポポです。

 いろいろな種類がありますが、ほとんどが西洋タンポポです。

 キク科の多年草で、秋の代表的な草花の菊に似ています。


 野には、ヨモギがびっしりと群生しています。

 春の若葉は餅と混ぜ てヨモギ餅やダンゴを作ったりします。
 また、ヨモギは漢方としての効用もあります。

 ヨモギの主成分のタンニンには消炎作用や止血の収斂作用があり、虫刺されや ちょっとした切り傷の時には生の葉を揉んで貼っておくと効果があり、その他、生葉を浴剤に利用すると神経痛や湿疹・肌荒れ・保温などに効果があり、青汁での飲用など、何かと利用価値の高いのです。


 3月下旬に顔を出した土筆(つくし)が大きくなりました。

 文字通り「筆」の形をしています。

 やがて、土筆もスギナに変ります。


 4月に入り、農作業の準備が進みます。
 今年の米づくりに向けてのスタートです。
 まず水路を掃除し、水が流れるようにします。
 水路の掃除はムラの人が一斉に行います。
 この時期の奥丹波の水は冷たいですが、水清らかです。


 水田に水が入ります。
 このあとの稲作の準備ですが、4月中・下旬に水が入れられた田をトラクターで耕うんし、田植えの出来る状態にします。

 5月の連休の頃にあちらこちらで田植えが始まります。

 丹波いちじまふぁーむは連休明けにコシヒカリを、5月下旬に、酒米「山田錦」、餅米「羽二重(はぶたえ)餅」の田植えを行います。


 この時期の四季の箱庭農園の様子をご覧下さい。

 冬のキャベツや大根がすっかり萎縮し形が崩れ、名残が畑に残っています。

 それに代わる新たな作物の息吹きが見られます。


 今の玉ねぎの様子です。

 昨年11月に植えたときは、とても細い苗で、立ちませんから、土の上に並べるように植えるのですが、この時期になると自らの力で立ちます。

 これから丸い玉ができ、日ごと逞しくなって5月下旬〜6月にかけての収穫に向けてどんどん大きくなります。


 麦も大きくなりました。

 やがて穂が出て6月に収穫を迎えます。


 畑の中にチューリップの花が咲きました。

 畑のこの一角だけは作物ではなく、花が植えられ、赤や白や黄色などいろいろな色彩の花が咲きます。

 まさに季節の彩りです。


 何も植わっていないようなこの畑にも作物が植えられています。

 3月下旬に植えられたジャガイモですが、やがて芽を出します。


 丹波いちじまふぁーむは、田も畑もありますが、森や小川もあります。

 森は「鴨庄(かものしょう)っ子森」ですが、森の入口に手書きの看板が立ちました。
 鴨庄小学校4年生の鴨庄っ子がみんなで看板を書き、立てました。
 「ようこそ僕たち、わたしたちの鴨庄っ子の森へ!」の看板です。

 看板には、みんなで植えた木の場所が表示され、それにそって森に入っていきます。
 森では、ツリーハウスを作ろうという計画もあり、4月22日にそんな思いの人たちが農園に集まります。よろしければお越し下さい。

 また、看板を見ている親子は、5月から大阪からこの地に越してこられる稲田さんという一家です。
 前回このHPで取り上げました古民家劇場に住まいが決まり、これから丹波いちじまふぁーむの農園にも関っていただきます。
 5月から新たな農活動が始まるのです。

丹波市市島町鴨庄 より
(2012.4.13)


季節の写真館 の バックナンバー は ここをクリック!!


自然の中での安らぎ<<HOLIDAY IN NATURE>>と食」の安全性を現場で実践する・・・・
農事組合法人 丹波いちじまふぁーむ
〒669-4312 兵庫県丹波市市島町北奥160
TEL:0795−85−0448 FAX:0795−85−0876
e-mail:info@okutanba.jp