季節の写真館 Vol,150
2011年12月30日

季節は暮れから新年へ!

 今年も1年が過ぎました。
 振り返るといろいろな出来事があった大変な年でした。

 気象も異変で、今夏も大変な猛暑でした。
 農作物の生育には水が欠かせませんが、稲作をはじめ、多くの農産物づくりに大変大きな役割を果たしてきたのがこの大きなため池です。

 そして、今は何事もなかったかのように満水の水を貯え、静寂のうちに一年が過ぎようとしています。

 そんな市島町内の大杉ダムの様子を写真に収めました。


 大杉ダムは一年を通じてオートキャンプが楽しめ、釣り客が訪れ、この時期は、ヘラブナ、ワカサギ釣りが楽しめます。

 周囲の山々は木の葉を落とした山水の光景、大きな池、そこに釣りをする人の姿・・・。

 静かな静かな時空がそこにありました。


 ムラもお正月の準備が進みます。

 しめ縄作りの光景です。
 春に田植えを行い、夏に育て、秋に収穫した稲わらを使って、様々な「しめ縄」が作られます。

 稲の育つ風景、食としてのお米、そして、こうした稲わらの活用も稲作文化です。


 ムラのお酒造りもすっかりこの時期の風物詩になりました。

 丹波市:市島地域には4つの地酒の蔵元があり、その一つの「鴨庄酒造」で 「百人一酒」の絞りとラベル貼りを地元の人が集まって行いました。

 「百人一酒」は文字通り地元の人100人がそれぞれのお米を持ち寄って、一つのお酒に仕上げた地酒です。

 お酒のラベルとあわせて、100人の名前を書き込んだラベル貼りをこの日行いました。


 純米吟醸酒「奥丹波」と「鴨庄百人一酒」というこの土地の地酒のスターが並びました。

 「奥丹波」は「山名酒造」の絞り上げで、全国の方に愛飲されるお酒としてお馴染みになりました。

 この時期に仕上がるこの2本のお酒は、「今年1年を静かに振り返り、また、来る新年がよい一年でありますように」という願いを込めた祝い酒です。


 

 年末の丹波いちじまふぁーむのお餅つきも恒例の行事となりました。

 丹波・市島町は有機農業の町として知られ、良質のお米産地、農産どころです。

 このお餅は「羽二重(はぶたえ)」という品種の餅米で、農薬を抑えて栽培し、杵で突き上げお餅にしました。

 安心に心がけた「杵つき餅」をお届けしています。


 いつものように、この時期の「季節の箱庭農園」をご覧下さい。

 年末を迎え、農産物の乏しい時期です。


 太い「丹波ネギ」が元気に育っていました。

 年末から、新年へとこれからさらに寒い時期を迎え、鍋物には重宝なネギです。


 「南天」の赤い色が色鮮やかです。

 この時期、あちらこちらで見られます。
 特に、色彩の乏しいこの時期には引き立ちます。

 「南天」は漢方薬として用いられるほか、「難を転ず」の縁起で、昔から屋敷内にも植えられてきました。

 多くの課題が山積する昨今の世情で、「難を転ず」のご利益(ごりやく)にあやかりたいものです。


 来年の干支(えと)は、「辰」で動物にあてはめると竜(龍)です。

 竜は十二支で唯一の想像上の動物なので、わからないとも多いですが、昇天する竜のごとく勢いのある動物です。

 そうした「辰」の作品が出来上がりました。

 製作は年間を通じて「季節の箱庭農園」を手掛けている87歳のおばあさんの作品です。


 来る新年が皆さんにとって勢いのあるよい一年でありますよう祈念いたします。

丹波市市島町鴨庄 より
(2011.12.30)


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