季節の写真館 Vol,142
2011年2月9日

春告げ花「セツブンソウ」が開花!
可憐さが人々の心を惹きつけます

 2月4日は暦上では立春で、早春を迎えました。

 豊かな自然の幕開けを、日本で一番早く告げるとされるのが「セツブンソウ」で、文字通り冬と春の季節の節目に咲く花、春告げ花です。

 今日は丹波市青垣町の江古花園に早や咲きのセツブンソウを訊ねました。


 セツブンソウは、キンポウゲ科の多年草で、高さは10センチほどです。

 当地では、2月初めに直径2センチほどの白い花が咲きます。
 和名は早春に芽を出し節分の頃に花を咲かせる草の意で、可憐な花は人気が高く、現在は乱獲や自生地の環境破壊によって絶滅危惧植物になっています。

 今冬は寒い気温が続き、開花が遅れていましたが、節分を境に開花が始まりました。

 可憐さゆえに春を待ちわびる人々の心を惹きつけるのです。


 里山再生プロジェクトが進行中です。

 背景の山をご覧下さい。
 一帯で現在のヒノキ林の人工林を伐採して、その後に萌芽する夏緑樹を育成するとともに、ヤマザクラ、エノキ、クヌギを植栽して、植物多様性の高い山林に転換する計画です。

 春は山がもえぎ色に、夏には変化に富んだ緑色に、秋には色とりどりの紅葉色に、冬には林床にたっぷりと太陽光がそそぐ里山の再生がめざされています。

 手前の水地は、ハス園で8月に開花します。


 節分の日に市島町内の折杉神社では五穀豊穣を祈る伝統行事「粥(かゆ)占い」が行なわれました。

 同神社は1316年に創建とされています。
 占いは無形民族文化財で、氏子らによって 今日まで営々と受け継がれてきました。

 毎年二月のこの時期の恒例行事で、粥で満たした大鍋に竹筒を差し込み、どれだけ米粒が入ったかで、今年の稲や大豆などの豊凶が占われます。


 氏子ら約40人は、一喜一憂しながら占いを見守ります。

 鍋に3合の米と、番号が書かれた長さ15センチの竹筒を投入。

 蓋をして約30分煮込んだ後、「たくさん入っている」「空っぽや」などと言いながら丁寧に竹筒が割られ、開けられます。

 占いによるとクリ、大豆、、野菜が豊作と出ました。


 粥の入り具合で今年の豊凶を見るほか、炭でサイコロ状の木片を焼き、その焦げ具合で天候も占われます。

 今年は稲が伸びる月は晴れるとの結果が出ましたが、「昨年は大変な猛暑で大変でしたが、今年は穏かな1年を過ごしたい」という期待が込められています。


 毎月第一日曜に市島町内の生産者が持ち寄った野菜売り場施設「NPOいちじま丹波太郎」では、丹波太郎祭りが開かれます。

 今の時期の野菜が並べられ、バンドなどによる農業生産者たち自らの企画によるお祭りです。


 市島町鴨庄地区では毎月定期的に兵庫県尼崎市の消費者と農産物を通じた交流活動を行なっていますが、尼崎に鴨庄の関係者が出かけ、団地に農産物を並べた交流会を行ないました。

 4月からは、さらに活動の充実を図っていく計画です。


 この時期の季節の箱庭農園の様子をご覧下さい。


 作物が乏しい時期ですが、畑は整地され、春の植え付けに備えています。

 そして、現在はタマネギと、麦が寒さのなかで育っています。


 農園の梅の様子です。

 開花はまだ先になりますが、こんなにも蕾が膨らんできました。

 この蕾の様子からも、春の訪れが間近になっていることが感じられる時期となってきました。

丹波市市島町鴨庄 より
(2011.2.9)


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