季節の写真館 Vol,138
2010年10月12日

丹波はお祭り一色に!各地で秋祭り、収穫祭の時期を迎えて

 暑かった今年の夏、そして残暑も過ぎて、丹波は一年で最も気候がよくて、豊かな農産物に恵まれた実りの秋を迎えました。

 野は秋の風情に満ちています。

 夏のカヤもこの時期になるとススキとなり、野に目立つ時期となりました。

 ススキは秋の風情を一層引き立たせてくれます。
 また、夜、お月さんとススキもよく似合いますね。


 華麗にコスモスが咲き誇っていました。

 アキザクラの別名があるように桜の花びらにも似ており、桃色、白、赤などの花が風に揺れ、幻想的な風景が広がっていました。

 この時期、コスモスはあちらこちらの野に見られ、秋を彩色しています。


 彼岸花もあちらこちらの野に見られます。

 彼岸花は曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とも言い、毎年、秋分の日(秋の彼岸の中日)を中心満開となります。

  「今年は残暑が厳しいから・・・」と思っていても、彼岸の頃になると、至るところで満開の彼岸花が見られ、「もう秋なんだ」と感じるのです。

 彼岸花とは実に的を射た命名ですよね。


 秋はお祭りの季節です。

 そしてこの時期のお祭りは、秋の収穫をお祝いするお祭りで、それぞれのムラでは神社には神様が祭られていて、のぼりが立ちます。

 あちらこちらにのぼりが立てば「お祭りですよ!」という合図のようなものなのです。


 お祭りはお祝いであり、収穫の喜びであり、賑やかです。

 さあ、丹波・市島町の「竹田祭り」が始まりました。

 「ド〜ン、ド〜ン」の威勢のよい太鼓の音でお祭りが始まります。


 「よーいさあっ」。

 一宮(いっきゅう)神社境内に、赤や青、紫の法被(はっぴ)を着た氏子の掛け声とともに、6基の神輿(みこし)が次々に宮入をします。

 江戸時代、五穀豊穣などを願い始まり、今日に至っているのです。

 この祭りは、一宮神社と周辺5神社の氏子約600人が、それぞれの神輿を担ぎます。

 6基が境内を埋めると観客からひときわ大きい拍手が沸き、盛り上がりは最高潮に達しました。


 神輿は6社のほか、丹波に来ておられる外国の英語教師などによるふれあい神輿も登場しました。

 インタビューでそれぞれが「丹波のお祭りも、丹波の秋も最高にワンダフル」と言っておられました。


 本格的な秋を迎えたこの時期の「箱庭農園」、そして、その周辺の農産物をご覧下さい。


 柿のある風景は秋の風景です。

 初秋から晩秋までその移り変わりは、柿の成熟の過程でもあるのです。

 また、柿の葉の赤い色づきは、秋の夕焼け空と同じような色彩です。


 クリは丹波の特産品です。

 粒が大きいのが丹波クリの特徴です。


 このHPでは初めて取り上げる産物ですが、銀杏の実です。

 この時期に枝から落とし、果肉をとって実だけにします。

 銀杏は、蒸しなどに入れるほか、実のままレンジで加熱すると実がはじけ容易に中身が取り出せます。

 そのまま召し上がると元気が出ると言われます。


 例年ならば10月10日頃から丹波黒大豆の収穫時期を迎えます。

 黒大豆は、秋の丹波を代表する農作物で、枝豆として大変重宝されます。

 ところが、今年は夏の記録的な雨のない猛暑の影響で、サヤに豆があまりできておらず、膨らんでいないのです。

 もう1週間ほどで多少は膨らむかもしれませんが、大変な不作です。

 こんな年はあまりなかったのですが、夏の異常気象の影響が出てとても残念です。


 ヤマノイモも丹波の特産品で、今は収穫前ですが、まもなく収穫に入ります。


 サトイモも収穫の時期を迎えました。

 親イモに多くの子イモがついていて、「子沢山」の縁起からお正月のお節料理にも重宝されます。


 10月は各地で農業祭があり、即売がおこなわれますが、当地域では都市部に定期的に農産物をお届けしています。

 この日も、秋の農産物が多く集まりました。


 丹波いちじまふぁーむの圃場で今秋最後の稲刈りを行いました。

 たわわに実った稲穂をご覧下さい。

 コシヒカリより大粒の酒米「山田錦」の稲穂です。

 このお米はやがて地元の蔵元で醸造され、年末年始に全国各地へ送り出される純米吟醸酒「奥丹波」になります。

 無事収穫ができ、あとは今年を振り返り、また次の年への祝い酒になる旨酒(うまざけ)に仕上がることを願うのです。

丹波市市島町鴨庄 より
(2010.10.12)


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