季節の写真館 Vol,134
2010年5月12日

青葉若葉の新緑の季節に包まれて!

 今年は春先から気温が低く、雨の日が続きましたが、5月に入り本来の五月晴れも続くようになりました。

 5月の吹き抜ける心地よい薫風にコイが泳ぎ、野も山も青葉若葉の季節を迎えました。


 今年も一面のレンゲ畑では、レンゲ祭りが開催され、休日をレンゲ畑で過ごそうと多くの人で賑わいました。

 レンゲは、以前は地力作物といって、土を肥やすために栽培されたり、家畜の飼料に栽培されていましたが、今は人の目を楽しませ、人に安らぎを与える作物となったようです。

 澄み渡った5月の空、そこに舞うコイ、そして地上は一面のレンゲ、そこに集う人たちの空間がありました。


 毎年、この時期三ツ塚史跡公園周辺ではマラソンが開催され、全国から2500名余のランナーが集まられ、春の丹波路の景色を満喫しながらのマラソンコースでの健脚を競われました。

 オリンピックに出場された招待選手の挨拶にも「この時期の青葉若葉の自然をバックに走れるコースは最高だ」ということです。


 5月は花の季節です。
 これから様々な花が咲き誇る季節となりますが、九尺フジも最も美しいとされる9分咲きとなり、見頃を迎えています。

 市内市島町・白毫寺(びゃくごうじ)のフジまつりは5月1日に予定されていましたが春先の低温、天候不順で今日この頃になって見頃を迎えました。
 成長した花房は1メートル50センチに達し、フジ棚からシャワーのように降り注いでいます(写真は5月12日)。 


 白毫寺に隣接する地で、今年もクリンソウが可憐な花を咲かせています。

 絶滅が危惧される品種ですが、この地に根付いています。

 群生は山間部のやや湿ったところに生えています。
 大きな根性葉から 30 センチくらいの花茎を出し、濃い赤紫の花を車輪状につけます。
 それが数段になるので、その様を五重塔などの先端部分(九輪)にたとえて名前を付けられました。


 5月の連休から田植えが始まり、今年の稲作のスタートです。
 植え終わった後の幼苗ですが、今はこんなにか細くとも、1本の苗でもどんどん分けつし、成長します。
 近年天候が不順の年が続きますが、9月まで天候と水に恵まれて無事大きくなることを願うのです。

 「農育」という視点からは、今年は市内の小学校でお米を田植えから刈り取り、そして、給食でいただく活動に取り組む学校が増えました。

 丹波いちじまふぁーむの圃場では、5月の連休にコシヒカリを植え、5月下旬に酒米「山田錦」、モチ米の田植えを行います。


 この時期に田や畑を耕運すると、必ず鳥が近づいてきて仲良くなれます。

 鳥の目からは、大地を耕すことで出てくるカエルや虫が天空から見え、舞い降りてくるのです。


 今の時期の四季の箱庭農園をご覧下さい。

 夏に向かっていろいろな野菜の植え付けがすすみ、まもなく収穫を迎える野菜も多くあります。


 その一つ、そら豆が大きくなってきました。

 ソラマメを漢字では空豆と書きます。
 莢(子実)が直立するように空に向かって伸びるために空豆と言い、また、4〜5月頃に旬を迎えることから、四月豆あるいは五月豆とも言います。

 黒く着色した煮豆を於多福豆(おたふくまめ)とも呼びます。
 これ以外にも日本各地には色々な呼び名が残っており、名前にも地方色が感じられるものです。


 えんどう収穫間近です。

 「えんどう」には、青莢が硬いので青実だけを食べる「実えんどう」と、軟らかい青莢(さや)を食べる「莢えんどう(軟莢種)」、それに青実と青莢の両方が食べられる「スナップえんどう(軟莢種)」とがあります。

 和風料理をはじめ、さまざまな調理法で食卓をにぎわせてくれる野菜です。


 この農園の隣接の竹林の中ではタケノコが顔を出しています。

 今年は雨が多いせいか、4月半ばから多くのタケノコが顔を出しました。

 今年はキッコーマンホームクッキングから1品を作ってみました。
 今年はもうお送りできませんが、来年希望される方は限定無料でお送りいたします。


 フキもこれからたくさん収穫できる時期です。

 山菜では最もポピュラーで人気があります。


 農園のこだわりのぶどうが葉を出し、これから旺盛な樹勢で日々成長します。

 今の時期、土壌は敷き草をし、自然の肥料で育てます。 


 5月から6月にかけての青葉若葉の季節の中で、晴れた日は山歩きがお勧めです。

 「丹波高原アルペンルート登山道」はいかがですか。

 関係する行事では5月23日に「五台山まつり」があります。

 お問い合わせは丹波市観光協会まで。 

丹波市市島町鴨庄 より
(2010.5.12)


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