季節の写真館 Vol,128
2009年8月13日

案山子(かかし)の夏を迎えました!
天候の回復を祈りつつ稲もまもなく収穫の時期を迎えます

 8月のお盆の頃と言えば、例年なら炎天下の真夏日が続く時期ですが、今年は様子が全く違います。
 8月に入ってても、雨、雨、雨・・・の毎日で、集中豪雨が各地で大きな災害をもたらし、地震も発生し、まさに天地人が異常づくめの世相のようです。

 でも、奥丹波には恒例の案山子の夏がやってきました。
 今年も「鴨庄(かものしょう)」の人たちの心意気を数々の作品に見ました。

 丹波市でも「鴨庄」は人口の少ない山あいの地ですが、地域でふれあいバスを 運行したり、案山子作品への地域の心意気、全国に届けたいです!


 案山子は、個人はもとより、集落で、職場で、保育園で、学校などで作られます。

 製作の過程もコミュニケーションです。


 最初に紹介する作品は「さて、日本の将来は」です。

 8月末の総選挙の行方が日本の将来を左右しそうな情勢です。
 政党の党首が顔を引きつりながら綱引きをしている様子が作品になりました。

 綱につけられた旗がまだどちらにもまだ傾いていないのもよかったです。

 どうぞ、選挙目当てでなく実効ある政策で勝負して下さい・・・ネ。


 「ホタルの飛ぶ里に 子は育つ」と記されていました。

 今年の6月はとりわけ多くのホタルが飛び交いました。

 鴨庄の水清き地に、元気な鴨庄っ子は育ちます。

 この作品は夜間は電気で幻想的な雰囲気が出ていました。


 小豆(あずき)は丹波の特産品です。

 丹波大納言の称号があるように、粒が大きいのが特長です。

 近年特産化をめざして作付け面積が大きく増えましたが、今年は、播種の時期に雨が多く、生育が心配されます。

 作品は丹波市観光協会のものでした。


 「放浪記」公演2000回をお祝いした作品が登場しました。

 90歳近い森光子さんの気力すごいですね。

 横のパネルには、「国民栄誉賞」の受賞者が掲示されていました。

 17人もおられるのですね。

 あなたは何人知っていますかって!


 オバマ大統領夫妻。

 世界的に今年最も注目され、期待された人でした。

 「YES WE CAN」が今も人々の心を惹きつけるキーワードでした。

 看板には」「オバマさん、景気の回復をお願いします」と。

 アメリカの景気は日本にも影響が大きいです。


 6月に急死した世界的人気歌手のマイケル・ジャクソン。

 地域の人にも衝撃的だったのか、彼の作品が何体も出ていました。

 合掌。


 鴨庄にはみんなで作る美味しいお酒があります。

 年末のお酒で、その名も「百人一酒」です。

 「うますぎて飲み過ぎた。何でも過ぎたらあきまへん。ルールを守ってほどほどに!」。

 何とかツヨシとありました。


 今や「もったいない」は世界の言葉。

 以前はどの家も一家に大勢の家族がいて、こういったおばあさんが「もったいない、もったいない」と目を光らせていました。

 今、国は消費拡大に躍起で、「もっと買え、、もっと買い替えを・・・」と煽っていますが、長い目で見て、行き詰まります。

 人は精神的にも物を大事にする節約、倹約の「もったいない精神」は大事なことです。


 お馴染みの「サザエさん」一家。

 永年にわたるサザエさんの人気は一家のほのぼのさ。

 それぞれの人物が大変よく似ていました。


  「昔の豆腐売り」。

 ラッパを吹きながらこうした行商の姿が懐かしく思い出されます。

 今のラーメン屋台のようなものです。


 世界的に有名な魔法使いハリー・ポッター登場。

 人物は架空ですが、この鴨庄には田舎のマジシャンと称して、幅広い手品で活躍されている人物もおられます。


 案山子まつりに合わせて、この催しを盛り上げようと地域ではスイートコーンと早生(わせ)黒豆のもぎ取り園を作ってきました。

 今年は天候が悪かったですが、大変よい実りを迎えました。

 スイートコーンは早々になくなりましたが、黒豆はまだ少しお分けできます。 1束(500g)束で300円です。 お早めにどうぞ。


 案山子まつりの初日も雨でしたが、姫路の学習塾からのお客さんがありました。

 勉強も大事、また、こういった地域活動、自然にふれることも大事だという思いで来場されたということです。

 生産者から黒豆栽培の話しを聞き、直接圃場に入り、もぎ取りの体験もしました。

 案山子まつりの期間中、生産者が交代で黒豆販売の当番を務めます。


 最後に丹波いちじまふぁーむのぶどうをご覧下さい。

 すっかり色づき、8月10日過ぎから販売を始めました。
 発送する箱には、ぶどう栽培に掛けた添え書き添えています。

 年間を通じて手間がかかる「こだわりぶどう」ですが、やっとお届けのときを迎えました。

 お送りできる数には限りがありますが、ご希望の方はどうぞよろしくお願いします。
 荷姿は写真のとおりです。

 2Kg箱で2600円(税込み、送料別)。 品種はピオーネです。


 この時期心配するのは、今年の稲の生育状況です。

 今年の天候は雨が多く、日照不足の中で、背丈だけが高く、倒伏しやすい弱い苗になっています。

 粒も多少小粒です。

 早い天候の回復を祈りながら、今年もまもなく収穫の時期を迎えようとしています。

丹波市市島町鴨庄 より
(2009.8.13)


季節の写真館 の バックナンバー は ここをクリック!!


自然の中での安らぎ<<HOLIDAY IN NATURE>>と食」の安全性を現場で実践する・・・・
農事組合法人 丹波いちじまふぁーむ
〒669-4312 兵庫県丹波市市島町北奥160
TEL:0795−85−0448 FAX:0795−85−0876
e-mail:info@okutanba.jp