季節の写真館 Vol,122
2008年11月29日

季節は晩秋から初冬へ!
白菜、ネギ、大根・・これからの食卓の主役です

 季節は晩秋から木枯らしが吹く初冬の季節を迎えました。

 奥丹波のムラは静寂の内にあります。

 この時期から朝は丹波特有の霧に包まれる日も多くなります。


 ムラの大銀杏がこの季節の風情を醸し出します。

 つい一ヶ月ぐらい前までは青々としていた銀杏の葉が黄色く色づき、、今は吹く風、降る雨ごとにはらはらと舞い散ります。

 散り終わると冬です。


 野焼きもこの季節の風情で、天気が良ければ収穫した後の作物、枯れ草を片付ける煙が上がります。

 春から秋への野の片付けでもあるようです。


 この時期、野に赤い彩(いろどり)を添える南天です。

 昔から農家の軒先などによく植えられるのは、「難を転ず」という縁起を担いだことや、漢方に利用する知恵からです。

 世の中にいろいろな不祥事が起こる昨今、難を転じてほしいものです。


 つるしの風景もこの時期の風情です。

 串に二個ずつ刺して、ニコニコの縁を担いだりしましたが、あまり手を加えなくても実る柿をつるしにして長く保存するのも昔からの農家の知恵なのです。


 季節ごとに「おばあさんの箱庭農園」を取り上げていますが、農閑期の今の圃場を見てみましょう!

 圃場の真ん中に広く土が見えていますが、つい少し前まで、丹波黒大豆が茂っていました。

 今は刈り取られ、次の作物を植える前の状況です。


 白菜が大きく育っていました。

 やがて冬を迎えますが、鍋やお漬物にはなくてはならない野菜です。


 大根も大きく大きく育っていました。

 生で、煮て、漬けてよし。

 根も葉も栄養たっぷり。

 生産量、作付面積は野菜のトップ。

 色も形もバラエティ豊かです。


 レタスも新鮮です。

 丹波特有の野菜ではありませんが、身近でこうした野菜が取れるのもこの箱庭農園の魅力です。


 この時期、青々と大きく育ち、冬の鍋によく合うのが丹波ネギです。

 関東の下仁田ネギと同じで、ジャンボなネギです。

 これから年内出荷が続きます。


 これから植え付けをして冬を越えて大きくなる作物もあります。

 この時期、たまねぎの定植が終わりました。

 ご覧下さい。今のたまねぎはこんなに、か細く、弱々しく見えますが、冬の寒さがたまねぎを鍛えます。

 根が土に入っていき、じっくりと育ちます。

 寒い冬を越すので、病気や害虫の被害が少なく、農薬がなくても育ちやすい作物です。


 農家の庭先で乾かされる赤と黒のコンビネーション。
 今年は小豆も黒大豆もよく育ちました。
 丹波の小豆は大納言の称号があるように大きく、昔から宮中へ献上されたこの土地の特産品であり、縁起を担いだ作物です。

 一方の黒大豆もご覧下さい。
 大きく、、天日に干され黒くなりました。
 これから、お正月のおせちとして出荷されていきます。


 この時期の農家の様子をご覧下さい。

 畑から取り立ての大根が取り入れられ、お漬物にする光景が見られます。


 お正月に向けて、しめ飾りづくりがすすみます。

 今年、収穫した後の稲わらを使いますが、考えてみれば、稲というのは、米という食糧として、また、水田としての自然環境面、そして、収穫後のこうした稲作文化の面からも幅広い役割を担っています。

 さあ、今年もしめ飾りで締めくくり、新たな年に!


 この時期はの田んぼの作業は土を耕す作業です。

 すべてを鋤き込み、また来春からの作付けの備えます。

 年間の農作業はこの繰り返しなのです。

丹波市市島町鴨庄 より
(2008.11.29)


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