季節の写真館 Vol,11
2000年12月31〜2001年1月1日

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 20世紀から21世紀へと新たな100年が始まる年であり、そう思うと心も何となく新たな気持ちになります。

 大晦日には、各地でいろいろな行事が行われたようですが、初めて正法寺というムラのお寺の除夜の鐘つきに行ってみました。

 108回の鐘を突くことにより、煩悩を払うといわれますが、ここのお寺は、お坊さんが鐘を突くのではなく、ここに集まったムラの人たちが交代でつくのです。

  「ゴ〜ン」という響きと消えゆく音に過ぎ去って往く一年を想いました。

 新年元旦。この地方の代表的なおせち料理をご紹介いたします。
 どの素材もみんな、昔からこの一年の家内安全、豊作祈願を祈り、おせち料理で表現し、感謝の気持ちでいただくのです。
 お酒は、お神酒(おみき)さんといって、文字どおり神様にささげる酒です。
 数の子はニシンの卵ですが、子供が増えて恵まれるように。
 煮干は「田づくり」と言われ、農作業に精が出るように。
 黒大豆は、マメ(熱心)に働けるように。
 また、関西のお雑煮はご覧のように白味噌の中に丸餅を入れ、さらにかぶら(大根に似ています)を入れたりしますが、これは、かぶのように広がることへの思いです。
 お茶の中には、ヨロコブが入っていますが、喜びに通じます。
 サトイモは大きいのやら小さいのやらいっぱいつきますが、これも子宝に恵まれることへの願いです。
 昔からの伝統に、先人の知恵と感謝と願いが込められています。

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 元旦は、早朝からみんながムラの神社に初詣に参ります。

 こんな小さな小さなムラでも、最近は、一年間ほとんど顔を合わすことが少ない人も多くなりましたが、こうした場も、お互いの顔を合わせの場でもあります。

 神殿の前では、人それそれの思いや願いを込めて手を合わせます。

 今年は、どのような一年になるのでしょうか。

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 お餅も、最近は機械でこねるお餅が多くなりましたが、丹波いちじまふぁーむのイベントや暮れには、こうした杵つき餅をついています。

 お届けした方から、「柔かい」「よく延びる」と好評をいただきましたので、ご覧のような袋詰めにもしてみました。
 また、今年の暮れにはご案内したいと思います。

 この一年間、丹波いちじまふぁーむの農園にもいろいろな動きがありそうです。適宜、メッセージやHPで発信
 していきたいと思いますので、ご支援よろしくお願いいたします。

2000.12.31〜2001.1.1 大晦日から新年にかけての奥丹波 にて


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