季節の写真館 Vol,108
2007年7月24日

梅雨が明け、奥丹波に暑い夏がやってきました!

 今年の長かった梅雨もようやく明けました。

 空はどこまでも青く、行き交う雲は夏の空です。


 雨が続き、多少うっとうしかった奥丹波も真夏の日差しです。

 農園に今年も暑い夏がやってきました。


 7月の過日、地元小学5年生の「鴨庄っ子」が6人農園に来てくれました。
 学校の課外学習で、「輸入される農産物が多いのにびっくりしました。地元の農業のことをもっと知りたい」と何班かに分かれの調査が目的でした。

 日頃、輸入農産物の安全性のことがよくテレビで取り上げられたり、新聞に載っているので、できるだけ農薬などを使わない農業のことを聞きたいというのがみんなの思いでした。

 前もってこんな質問をいただきました。
■なぜ、有機農業をするのですか?
■何か得することはあるのですか?
■なぜ、輸入された農産物には農薬が多く使われているのですか?
■農業で楽しいことは何ですか?
■これからどのような農業を考えているのですか?

 など、なかなか一言では答えられない手ごわい質問ばかりでした。

 それにしても、子供たちのしぐさ、表情をご覧下さい。
 何と屈託のない表情なのでしょうか☆。


 農園のこだわり農産物の一つは「ぶどう」ですから、みんな大きくなったぶどうに目を丸め、熱心に話しを聞いてくれました。


 ふだん見慣れている稲も改めて観察するといろいろな面が見え、また考えることが多くありました。

 「植えて2ヶ月すればこんなに大きくなるの〜」
 「収穫はいつ頃やろ」
 「うちもお米作ってるけど、こうして稲みるの初めてや・」など・・・と。


 写生ではありません。
 今日見たこと、今日聞いたことはしっかりメモし、また、学校に帰り、改めて観察、調査のまとめをし、みんなの前で発表があります。


 都会の方の中にも、農業や環境問題に関心を持たれたり、何かの行動をされる人が増えています。

 一昨年の「都市との交流事業、田植え〜刈り取り、酒蔵体験」が縁で、 住まいも大阪から丹波に移され、この日は家族で農園に来ていただきました。

 「わぁ〜、大きなぶどう〜♪」、「収穫が楽しみやね☆」と声が弾みます。


 では、現在の大きなぶどうの様子をご覧下さい。
 袋掛けが終わりましたが、そっと袋を外して見ました。

 ぶどうが色づいてきました。
 収穫は8月のお盆頃からですが、袋の中で、日々色づきを深め、熟れていきます。

 ご希望の場合は、お早めにお申し込み下さい。
 (量や送りにできるものに限りがあり、お送りできない場合はご容赦下さい)


 この時期、酒米の早い品種で稲穂が出ます。
 田植えの時にあんなに稚苗だったのが、穂が出るところまで育ちました。

 ほんのわずかなときですが、この時期稲の花が咲きます。

 コシヒカリもまもなく穂を出し、一ヶ月余で収穫を迎えます。


 前号で紹介させていただきました、都会から農業の世界に入った古谷さんのブルーベリーも4年目で収穫できるところまできました。

 4年間の苦労がブルーベリーの粒に込められているようです。
 初めての収穫で、量の検討がつかないようですが、販売は大変なので、協力をしてあげて下さい。

 この農産物は有機「JAS」マークがつきます。

 値段は1パック500円。 お問い合わせ、申し込みは直接 古谷洋平 さんまで
 丹波市市島町南1082−4 090−2063−6832


 近くで高齢のご夫婦が作られている畑を覗いてみました。

 今収穫の時期を迎えた野菜から、秋の農産物まで多品種の作物で賑わっていました。


 丹波黒大豆の今の様子です。

 収穫は、10月中旬になります。


 浮きのような大きな葉をしていますが、葉を食べるわけではありません。

 9月中旬頃から収穫するサトイモです。

 また、右の写真の葉が覆い茂っている作物はゴボウです。


 収穫物も見せていただきました。ピーマンとトマトの緑と赤のコントラストが何とも鮮やかです。

 改めて色を観察すると楽しいですね。
 「食」を考えるともっと楽しいですね♪


 まもなく8月に入り、夏の暑さもピークを迎える頃です。
 例年8月に行っている丹波市・鴨庄地区の「カカシ祭り」も10回目を迎えますが、今年も8月5日から25日までの間で行われます。
 近年、すっかり「カカシの郷」として有名になってきました。

 そして、今、地区内の学校や保育園、集落などではカカシづくりが始まっています。
 「梅雨空けて、今年もムラにカカシと戯むる夏来る」
 また、 お越しいただくなり、後日HPで作品をご覧下さい。


 小学生を農園に迎えましたが、「農業のことを勉強したい」と思ってくれることはとても大事なことだと思っています。

 日頃食べている食べ物の勉強し、「どこの国からきているのか」とか、「安全性はどうか」、「地域でどのような人が、どのような農産物をつくっているの」とか、「作物ってどのようにして育つのか」「作物を育てることは手間がかかり、大変なこと」とか、いろいろと学ぶことは意義があります。

 大人でも、一年中スーパーなどに並ぶ農産物の中で、いつ収穫するのかといった季節感が薄らいでいるのが現実です。

 今、「農育」、「食育」の必要性が国などでも大きく取り上げられていますが、大変大きな問題です。

 いつものメールでの案内に神戸大学名誉教授で有機農業を手掛けられた保田先生のビレッジライフ懇話会の例会が7月28日に予定されています。
 テーマは「ひょうごの食育推進計画について」 です。
 都合がつけば出席をしたいと思います。

 場所などは次のところです。

 居酒屋「ぽんぽこりん」(Tel&Fax 078-333-1841)
 神戸市中央区中山手通1-7-19、平安ビル・地下1階
 JR・阪急三宮駅北約5分、北野坂「東京そば・正家」の裏通り

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2007.7.24)


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