季節の写真館 Vol,106
2007年5月7日

百花繚乱。若葉が眩しく萌える季節を迎えて。

 風薫り、若葉の眩しい季節を迎えました。

 5月6日は立夏。
 暦の上ではもう初夏です。
 若葉の香を漂わせて吹いてくるさわやかな薫風に鯉が泳ぎます。

 吹き流しの鯉の下には人が集います。
 れんげまつりが行われ、また、市島町の三ッ塚史跡公園には今年も全国からのランナーを迎え、新緑の丹波路をコースにした市島三ッ塚マラソンが5月13日に行われます。


 この時期は花の季節です。
 野山は百花繚乱、それぞれの色彩の花が咲き誇ります。
 5月3〜6日の間で、今年も丹波市市島町の百毫寺(びゃくごうじ)の境内では「九尺ふじまつり」が盛大に開催されました。
 連休には奥丹波の古刹に花を求めて多くの人出がありました。

 白毫寺の九尺ふじは、今年はこの時期 まだ8分咲き程度でしたが、見事な色と甘い薫りを漂わせて風に揺れていました。
 まもなく、.全長120m、幅7mの藤棚いっぱいに、1mを超える下垂を伸ばした藤の花が咲き誇ります。
 機会があればどうぞお越し下さい。


 花は人を惹きつけます。
 絶滅種に指定されている九輪草は可憐さゆえになお惹きつけられます。
 名前の由来は、茎を取り囲んで花が咲き、何段にも重なり、この様子をお寺にある塔の先端の九輪に見立てて名付けられました。


 この時期の野の花をご覧下さい。

 れんげは、家族みんなで、花を摘んだり、お弁当を広げたり・・。
 れんげ畑はこんな場にピッタリです。

 タンポポは、多年草の総称。
 日当たりのよい草地に生え、カントウタンポポ、エゾタンポポ、セイヨウタンポポなどいろいろな種類があります。

 今の時期の山菜の主役は、ヤマブキです。
 佃煮にすれば美味しいです!

 農園のツツジもこの時期、赤や白の花が咲き誇っています。
 ヤマツツジ、ミヤマキリシマ、サツキなど種類もいろいろです。


 奥丹波のこの時期は田植えの最中です。
 起伏の大きい地形の田に水が入れられます。
 とうとうと奥丹波の清流が水路を走ります。
 血管のように張り巡らされた水路から、余すところなく全ての田に水が行き渡ります。
 水はすべてのものにとって命の水です。


 田植えも機械化で便利になり、昔の田植え作業の趣はありませんが、それでも、休みには家族そろって作業される光景があちらこちらで見られます。

 植えつけたばかりの稚苗はこんなにか弱いのですが、これから半月〜一ヶ月の間には、日ごとに大きく成長していきます。
 こうした様子にふれるのも、農育なのです。


 ぶどう園の様子をご覧下さい。
 この時期は旺盛な草との闘いです。
 刈り取った草の山になり、それをぶどう園に敷き詰めます。
 草押さえや、過乾燥を防ぎ、やがて肥料とするため毎年こういった作業を行っています。
 圃場で除草剤を使うことなく、土を大切にしたいと思います。


 ぶどうの芽が一斉に芽吹き、これから日ごとの葉も枝も大きく、長く伸びていきます。
 この時期には、ぶどうの房の原形も出来上がっているのです。
 このぶどうも1〜2か月のうちにどんどんと大きくなっていきます。
 こういった様子をお届けいたします。

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2007.5.7)


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