季節の写真館 Vol,105
2006年12月3日

季節は初冬。 野山は静寂に包まれて・・。

 12月に入り、季節は初冬を迎えました。

 日一日と残った紅葉もムラの大銀杏の葉も散っていきます。

 銀杏の葉の散り終わると、季節はさらに冬へとすすみます。

 一年の締めくくり。

 ときの過ぎる速さを感じます。


 11月下旬にムラの公民館で文化祭がありました。

 秋の取り入れが終わり、ホッとするこの時期の文化的な催しは心の癒しにもなります。

 素朴で小さな文化祭ですが、それぞれ趣味や特技の披露の場でもあるのです。


 会場には、手芸、写真、木彫り、絵画、書などの作品が並びました。

 いつもながら、人それぞれが持っている特技や趣味に大小の発見があります。


 個々の作品の中から、何点かご覧下さい。
 まず、木彫りに目がいきました。
 日本の武士も中国の兵にも妙に味があると感じませんか。
 お地蔵さんも丹精込めた作品でした。
 夜なべ作業なのでしょうか?編み上げた袋物や衣服の作品も多く出品されました。
 手づくりの温かさが伝わります。


 これからの寒い時期はお酒が恋しい季節でもあります。

 早速、この時期の山名酒造を訪ねてみました。


 酒蔵の朝は早いです。

 早朝、外は霜が降りて辺りは真っ白。

 でも、酒蔵の中の湯気に温かさを感じます。

 桶に仕込む酒米を炊き上げる湯気です。 

 蒸しあがったお米は、広げられ、麹菌を加え、桶の中でじっくり醸造されるのです。


 奥丹波の酒米「山田錦」。

 そして年末、新年のお酒として全国各地から待たれる純米吟醸酒「奥丹波」。

 今年も無事収穫し、お酒になっていきます。このお酒の絞り上がりは12月下旬です。

 ご希望の方はメールをいただければ、全て酒蔵対応でお届けいたします。

 価格3,675円(税込) 送料別途800円

■ご注文・お問合せ先■
 山名(やまな)酒造株式会社
  兵庫県丹波市市島町上田211
  TEL 0795-85-0015 FAX 0795-85-0291
  http://www.okutamba.co.jp


 この時期、それぞれの農家の庭先では、「丹波黒大豆」が天日に干され、文字通り黒豆になっていきます。

 これから出回るのが今年収穫された本当の丹波の黒大豆です。

 今、丹波以外で「丹波黒大豆」の名で販売されているものが多くなっていますが、丹波の黒大豆は風味と粒の大きさが特徴なのです。

 お正月のお節として重宝されます。


 この時期の農園の鍋の主役の農産物は「原木産の椎茸」や丹波ねぎです。

 そして、暖かい鍋にはとても地酒が似合うのです。

 また、年末のお餅つきも恒例になりました。

 皆さん、農園の赤レンガハウスで囲炉裏を囲み大いにお話をしませんか。


 来年に向けての思いですが、「丹波いちじまふぁーむ」の農園に関わっていただける方を求めていきたいと考えています。

 今、団塊の世代が定年を迎えられ、帰農の流れもあります。

 余談ですが、12月6日午後には神戸・県民会館で神戸シルバー大学院・研究発表会が予定されています。
 企業人として働いておられた時には、およそ考えもされなかった農業問題や環境問題の深刻さに驚かれ、自責の念も抱かれて、真摯に研究いただいている方々の研究発表です。

 また、最近マスコミで「食育」という言葉もよく登場するようになりました。
 今社会で起る様々な事件、問題の根本に食の問題があるとも言われます。

 前向きに「農」の問題、「食」の問題に向き合うことが重要なことなのです。

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2006.12.3)


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