季節の写真館 Vol,103
2006年9月13日

丹波の秋がひたひたと近づいてきます!

 9月中旬に入り、朝夕の気温も下がり、残暑の陽射しにも秋の気配が漂う今日この頃です。
 圃場では、稲刈りもどんどん進んでいきます。

 今年の夏を少し振り返ってみました。

 奥丹波・鴨庄のカカシまつりもすっかりこの夏の風物詩として定着し、マスコミなどで取り上げられ、遠くから訪れる方もあり、多くの人の目を楽しませてくれました。

 見物者の投票で最優秀になった作品は「おばあちゃんのイナバウアー」でした。
 老いも若きも、それぞれ天に向かって「イナバウアー」ってやってると、きっと市がめざす「健康長寿日本一」に結びつきますね。


 ぶどう狩りに招いた保育園児も毎年の可愛い農園のゲストでした。
 「ワーイ!ぶどうだ〜」。「見て、見てこんなに大きなぶどう取ったヨ」・・。 

 それぞれの園児の誇らしいい様子をご覧下さい。
 元気よく、「今年も美味しいぶどうありがとう!」という挨拶もきちんとできました。


 一方、同じ日に、介護が必要な高齢者をお世話されている地元の施設からもぶどう狩りに来ていただきました。

 「今日は、本当に幸せな日や!。一生でめったにない体験や。もうこんな体験できんかもしれん。」という高齢者の言葉に、胸にジーンと来るものがありました。

 子供たちにも、お年寄りにも喜ばれたぶどうとのひとときでした。


 いくつになっても、人とのコミュニケーションの場は大切です。

 ふだん引きこもりがちなお年寄りも、介護の人に支えられ、ぶどうを楽しみ、そしてみんなで楽しい食事を楽しまれました。

 楽しそう笑顔はいいものです。


 今年のぶどうはなくなりましたが、無農薬とか有機肥料栽培といった「安全」、「安心」にこだわりに、支持をいただいた方々にお届けいたしました。

 今年は、長雨が続き、生育も遅れがちで、無事、収穫し終えたことにホッとしたものを感じています。


 また、今年も農園に神戸、尼崎の高校教師の農業体験研修を受け入れ、巨峰ジャムづくりもしました。

 ぶどう栽培にもこだわり、ジャムにするときも無添加にこだわった「農園の奥さんの手づくりジャム」も少量限定ですが人気があります。


 今の圃場の稲の様子をご覧下さい。
 古代米(赤米)、コシヒカリ、酒米「山田錦」の3種類の稲が収穫を前に色づき、穂を垂れてきました。

 まず、赤米をご覧下さい。

 「丹波」という地名も赤米に由来しています。
 丹は「赤」の意味で、それが波打つ様子から丹波という地名が名づけられたようです。
 古代のお米はこうした赤米だったのです。
 穂が神秘的に美しく、ドライフラワーにも向きます。

 収穫は10月半ばの予定ですが、初めて作ったお米であり、無事収穫できるかどうかドキドキした気持ちです。

 現在のお米に赤米を少し混ぜると真っ赤な赤飯ができるようで、この食べ方も楽しみです。関心がある方はメールでどうぞ!


 コシヒカリも黄金(こがね)色に成熟し、穂も垂れて収穫時期を迎えました。


 毎年純米吟醸酒「奥丹波」の酒米としてして栽培している「山田錦」です。

 収穫が10月10日ぐらいで、熟れるのはこれからですが、秋の近づきとあわせるように日一日と成熟していきます。


 農園の刈り取りも始まりました。

 コシヒカリから始まり、モチ米、赤米、酒米「山田錦」の順に刈っていきます。

 また、都市の方々との「田植え〜稲刈り〜酒米の仕込み〜絞り上がりのイベント」の稲刈りも9月23日ごろの予定です。


 これからぶどう園には、家畜堆肥をぶどう園などに散布します。
 市には、旧市島町のときから市営の堆肥センターがあり、堆肥を投入してそれぞれの生産者が土づくりに努めているのです。

 9月末から10月にかけて、「お礼肥え」といって今年の収穫に感謝し、また来年の土づくりに向けて堆肥を散布するのです。
 「今年はありがとう。来年もよろしくお願いします」という思いで・・・。


 丹波の特産品の中で最も消費者の方から人気があるのが「丹波黒大豆」です。
 本来は、お正月用の黒豆ですが、枝豆として食べられるのです。
 期間は10月10日から25日ぐらいまでの間で出荷していきます。

 この期間にできれば、「丹波の秋を味わう催し」を開催したいと思います。

 どうぞ、丹波の秋に親しみ、農に親しみにお越し下さい。


  今、食育とか農育といった考え方が重要視され、国においては食育基本法が17年6月に成立し、都府県や市町でこの推進にあたり具体的な取り組みがなされようとしています。

 食育については、次のような考え方です。

 最近、子供たちはごはんをきちんと摂らなくなりました。
 食事に関して楽しみがなく、無関心のようです。

 ごはんの代わりにお菓子で済ませたり、コンビニの前で友達と食べることもあります。
 しかし、本来食べるということは、心を豊かにし、人間関係を育むものです。
 忙しい生活と引き換えに失われていったような気がします。
 食べるということで、自分がどんな存在で、人とどう関わっているかが解るようになります。
 食べるということについて今一度見直して見ましょう。

 食につながる「農」の見直しが今求められているのです。

 丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2006.9.13)


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