季節の写真館 Vol,102
2006年8月6日

夏本番! 奥丹波鴨庄はカカシシーズンを迎えました!

 奥丹波:市島町鴨庄(かものしょう)にカカシの夏が来ました。

 長かった今年の梅雨も8月に入り、一転してカンカン照りの猛暑が続く奥丹波の今日この頃です。

 夏の花・ひまわりが咲き誇っています。
 カカシまつりに間に合うよう植えられましたが、ひまわりの開花とカカシまつりがぴったりと合いました。


 鴨庄のカカシまつりは今年で9回を迎えます。
 集落、学校、保育園、職場などで作られた創作作品が沿道に並びます。

 それぞれの作品を創る過程から、出来上がった作品の掲示、そして反省会がコミュニケーションの場でもあるのです。
 鴨庄という小さな地域ですが、大きな経費もかけず、それぞれの心意気を広く内外にアピールしているのです。

 カカシまつりの準備作業の人たちの心も、日ごろの仕事や生活を離れ、「カカシ、カカシ・・」と童心に返り、炎天下の下で心地よい汗を流しました。


 テレビの取材もやってきました。

 さあ皆さんにも、一生懸命作られた作品の一部を紹介したいと思います。

 奥丹波の夏の風物詩になった作品をどうぞご覧下さい。


 おじいさんが高いハシゴにのぼり、逆さになって景色を見ています。

 「わあ、危ない!」とか「器用だ!」とかの声が出そうです。

 どのようなことも起こり得る世の中です。
 まともに見るだけでなく、時には逆さに見ることも必要なのかも知れませんね。
 おじいさん、世の中がどのように見えますか〜?


 虫の嫌いな人は多いのですが、虫が大好きだという人も大勢います。
 大好きだという虫の代表的なのが「クワガタ」や「カブトムシ」ではないでしょうか。

 夏の暑い日にこうした昆虫採集をしたことや、夏の夜飛んできたこと、夜店でこうした昆虫を買ってもらったことなどが思い出されます。

 作品は、クワガタとカブトムシのセットですが、大き過ぎて一つに収まらず、そして、本物より断然迫力がありました。


 NHKで「巧名が辻」が放映されています。
 土佐城主になった山内一豊(やまのうち かずとよ)と妻の千代を取り上げたドラマですが、賢夫人として語り継がれ、一豊が戦に出向く際、名馬をへそくりで買って夫に差し出した話は有名です。

 作品は、この千代に引かれて名馬が登場しましたが、本物みたいによくできていました。


 今年のトリノオリンピックでの荒川選手の金メダルは国民に大きな感動を与えてくれました。

 「イナバウアー」という演技も一躍有名になりました。

 何と80歳近いおばあさんがこんなイナバウアーの作品を作りました。
 いやぁ〜、年齢に関係なくこういった作品ができるとは若いですね〜!

 そして、何と・・。もっとすすんだおばあちゃんがいました!!
 おばあちゃん自らのイナバウアーです。


 北朝鮮のニュースが日常茶飯事ですが、首脳同士の外交が難しいようです。

 作品は「日朝友好」とあり、いち早く友好が図られていました。

 それにしても、小泉首相、金主席の雰囲気がよく出ています。


 昔の農村の風景です。

 たくさんの子供がいて、いつもおしめが干してあり、小さな子供が背負われて・・、手を引かれて。

 懐かしい日本の農村の風景です。


 年配の方ならこんな遊びの思い出があるかも知れませんね。

 「もういいか〜い」、「まあだらよ〜」と一人が鬼になって、目隠しをしている間に、他の子は辺りに隠れ、鬼が見つけるという遊び・・。

 こんな子供の世界も今はなくなりました。


 日本の民話に「かさこ じぞう」があります。

 「昔ある村に 心やさしい じいさまとばあさまが 住んでおったと。

 お地蔵さまを 大事にしたおかげで お地蔵さまが宝を枕元にはこんでやり、よいお正月を 迎えたそうな」そんな温かい民話の作品でした。


 市島町も合併して丹波市となりましたが、旧町は「有機農業」の町として全国に名前が知られていました。
 土づくりの拠点施設として旧町、そして市が有機堆肥センター」を運営していました。
 今、市の施設は民営化の方向で検討が進められています。
 でも、土づくりや、安心・安全な食べ物の推進には行政が関わって欲しいというのは地元関係者の願いです。

 糞尿処理の際の臭気公害にも行政が責任を持つべきです。

 この作品はみんなに「民営化反対」と訴えているのです。


 作品の最後になりましたが、モナリザを取り上げてみました。
 雰囲気がよく出ています。

 全ての作品ににっこり微笑んでいるようです。

 案山子祭りは8月6日(日)から26日(土)まで開催。
 26日午後8時半から、かかし入賞作品表彰式。
 かかしのアマチュア写真コンクールも開催しています。
 お問合せは、鴨庄コミュニティセンター TEL: 0795-85-2457 まで。


 農園の方に目を移していただきたいと思います。

 7月の終わりに農園で音楽会を行いました。
 農園は農産物の生産の場でもあり、人と自然の交流の場でもあるのです。

 古楽器演奏に20人ぐらいの聴衆を魅了した音楽の調べのひとときでした。


 都市との交流会で植えた稲も、元気に育ち、背丈が90センチに伸び、穂を出しました。

 収穫まであと40日ぐらいです。

 収穫が楽しみです。


 袋掛けしたぶどうを取り出してみました。

 こんなに大きくなり、連日の暑さでよく色づいてきました。

 お盆頃からお届けいたします。
 ほぼ無農薬、無化学肥料、無除草剤にこだわったぶどうを一度食したいと思われる方やお問い合わせはこのHPからどうぞよろしくお願いいたします。
 値段は1kg1,300円(税込、送料別)。

 農園づくりに役立てます。

 お申し込みはココをクリックして下さい。


 皆さんいかがでしたか。

 作品は年々向上しているようです。

 今回はカカシを通じて山あいの小さな地域が頑張っている様子が伝わったでしょうか?

 これからの地域づくりは、行政だけに頼れるものではなく、そこで暮らす人たちの知恵や活力が不可欠です。

 時代はそんなときを迎えています。

 丹波いちじまふぁーむの農園にも少し新たな動きがあるかも知れません。

 また、皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。

 どうぞ、ご感想などお聞かせ下さい。

 丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2006.8.6)


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