季節の写真館 Vol,100
2006年6月13日

梅雨の雨に濡れて、花しょうぶが鮮やかに季節です!

 6月は梅雨の季節です。
 梅雨時は、溢れんばかりの水に稲や木々の緑が日に日に濃くなっていく時期です。

 今年の奥丹波は、雨の日もありますが、晴れ間も続き、農作物にとっては、適当な湿りと陽射しもあり、今のところ生育はほぼ順調です。

 この雨のシーズンには雨に濡れて似合う花があります。
 町の三ツ塚史跡公園で花しょうぶまつりが開かれました(6月11日)。

 園内の1万本余の紫や白の色彩の花しょうぶが今を盛りと色鮮やかな花を咲かせています。

 園を訪れた人からは「今年はきれいに咲いたね」という声が聞かれます。
 訪れる人を優しく優雅に魅了しているのです。


 花しょうぶは「あやめ科」の植物で、花言葉は「優雅な心」。

 派手さもなく、清清(すがすが)しい雰囲気が漂います。


 この花しょうぶまつりには、多くの人の訪れがあります。

 地元の人たちの手づくりのまつりですが、フリーマーケットに、屋台に 人が集まります。

 梅雨時のまつりだけに、晴れた日のありがたさを感じます。

 春のまつりも、夏のまつりも、秋のまつりも、そしてこの日のまつりも、まつりは人を引き付けます。


 ムラでもこの日、早朝から花づくりの準備が始まりました。
 準備をしているのは、夏の花「ひまわり」の植え付けです。

 ムラの「カカシまつり」もすっかり定着し、8月の開催時期には多くの方が見に来られますが、訪れた人たちをひまわりも温かく歓迎するのです。

 沿道に並ぶカカシの作品は毎年「時の人」が多く登場しますが、今年はどういった作品が並ぶのでしょうか?
 どうぞ皆さん夏の奥丹波にお越し下さい!!


 農作物のいのちは水です。

 この雨の時期、縦横の水路に水が流れます。

 奥丹波の谷からの清水です。

 水田の稲を育て、野菜などの農作物を育てます。


 現在の稲の状況を3枚の写真からご覧下さい。

 最初の写真は、「元気に育ってくれよ〜」という立て札が立てられています。
 5月21日に都市の方と一緒に田植えして一ヶ月近くになります。

 「稲作〜酒蔵体験」の行事ですが、今に苗の背丈は20センチぐらいになりました。
 これから株が分けつして増え、身長も幅もグ〜ンと大きくなります。
 「父の実力」、「うまく植えられなかった。あとはお陽さんたのんます」などの立て札。
 皆さんそれぞれの思いを汲んで苗は生育していますよ〜。
 安心して下さいね。

 定期的に生育の様子はお届けしたいと思います。


 農園の近くの水田に可愛い除草の助っ人がいます。
 水田の中を泳ぎ回るカモ君たちです。
 人懐っこくて、朝早くから散歩をしているとカッカ、カッカとにぎやかに集団で寄って来てくれます。
 泳ぎ回るときに、足で水田をかき混ぜるので、除草ができるのです。

 このカモ君たち、道行く人たち、近所の人たちの大人気なのです!


 今は普通の稲の苗と何ら変わりませんが、多分穂が出て、収穫が時期には大きな違いがでると思います。
 それを楽しみにしているのです。

 今年初めて植えた「古代米」の赤米で、多少の遊び心で植えてみました。
 さらに遊び心を重ね、この場所に「カカシ」の作品を立ててみればと思っています。
 8月のカカシまつりはこの場所から始まって数十体の作品が農道に並びます。
 古代の卑弥呼(ひみこ)のような作品なんか面白いと思っているのですが・・・。


 今の農園のぶどうの様子です。

 PTAの奉仕作業で持ち込まれた敷き草が旺盛な雑草を抑えています。

 ミミズや多くの微生物を育て、土壌の過乾燥を抑え、やがて堆肥に還元し、それがぶどうへと還元していくのです。

 全て作物の基本は土壌です。


 これからぶどうは日ごとに大きく膨らんできます。

 こうした様子をぜひ見に来て下さい。
 ぶどうの作業は、手間がかかり大変なんですが、手を掛けてやればやるほど作物は応えてくれます。

 成長する過程を眺め、また、毎年楽しみに待っていてくれる人を想えばまた楽しいのです!


 これからまもなく収穫できる作物と言えば、ジャガイモです。

 この茎の下には、ジャガイモができています。
 この茎を引っ張るだけでゴロゴロと大きいのやら小さいのやジャガイモが出てきます。

 農園でジャガイモ掘りし、その場で、いろいろな食べ方でいただくジャガイモが最高!


 ナスやスイカもこれからどんどん大きくなり、夏の食卓に上ります。
 人や動物の体ってよくできていて、秋に収穫した穀物は体に蓄えられ、春の山菜などの繊維質の食べ物が体の掃除をしてくれ、気温の上がる夏はナスとかスイカといった食べ物が体温の調整の役割を果たすそうです。

 春夏秋冬の農産物に恵まれた土地、丹波。
 全国に誇れる農産どころでもあるのです。


 丹波いちじまふぁーむのHPの「季節の写真館」も100号を迎えました。
 農業や地域をできるだけ楽しい面から発信しようと努めてきました。

 言うまでもなく、これらをとりまく環境は大変厳しいし、危機的な状況です。
 農業問題は食料や環境など生産者だけの問題に留まらない実に多くの課題を抱えています。
 これまでに農業や環境問題などに関心のある何人もの方に農園に来ていただきましたが、私のHPをみて「こんな農業や活動いいな」と少しでも思っていただける方があるだけでもいいのです。
 また、そんな農園づくりを長い目でみて進めていければと思います。

丹波市市島町鴨庄地区 にて
(2006.6.13)


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