季節の写真館 Vol,10
2000年12月18日

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 12月も下旬に入り、今年も残り日数が少なくなってきました。
 農家では、これから年末からお正月にかけての準備に入ります。

 今日は、ムラの年配の方の「しめ縄づくり」の作業場を見学しました。
 改めて、稲ワラの用途の広さと、工芸品の素晴らしさを実感いたしました。

 このHPでも、春の田植えから始まり、稲の生育状況、刈り取り作業、そして、刈り取ったお米のご案内や酒蔵での酒造の様子、また、お祭りの風情もご紹介いたしました。

 お米は食糧であるとともに、稲作文化でもあるのです。

 この稲ワラもいろいろな用途に活用が広がります。

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 しめ縄とお飾りをご紹介いたします。お正月にしめ縄を家の玄関に飾るのは、昨年の豊作に感謝し、また今年の豊作を新年にあたり祈願するものです。
 お飾りには、「ダイダイ」や「南天」、「ウラジロ」等を使います。「ダイダイ」はミカンに似ていますが、「代々」の家の繁栄を願い、「南天」は、「難を転ず」につながる縁起を担いだようです。

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 以前にもご紹介いたしましたが、稲ワラで作られた宝船です。

 船の上には、米俵が山のように積まれ、帆を大きく張って出航する様は、まさに宝の船であり、稲ワラの芸術品です。

 これが米俵です。

 昔は、どの農家も家で米俵を編み、お米を出荷したり、保存したのです。
 通気性が良く、お米の保存には最適だったようです。

 こんなお米に美味しさを感じます。

 福が一杯詰まっているようです。

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 来年は、お米の過剰対策として、豊作の作況指数が出ると、収穫前に刈り取って廃棄するような政策が取られようとしています。
 お米も高い安いの価値だけで測られ、農業も儲からないという判断で棄てられようとしている昨今です。
 日本の食糧施策の貧困さはいまさら驚きませんが、このままでは、この国って一体どうなるのと思うのです。

2000.12.18 新年を迎える準備をしている奥丹波 にて


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