2004年 今年のお米が取れるまで

2004年 7月 1日(木) 晴れ

 

 7月に入りました。
 今年は梅雨とはいえ、好天と降雨に恵まれ稲もぐんぐん背丈が伸び、また、穂株も増え、たくましくなってきました。

 ご覧のように、水田一面ぎっしりとした穂で被われました。
 稲と稲との隙間がなくなるのもまもなくのようです。

 前回の観測日から2週間が経過し、今日の観測で、何と20センチから一挙に50センチ、一部の葉先は60センチにまで延びました。

 2週間前の写真と比べて下さい。
 ものすごく生育している様子がよく分かります。

 農作業には大変な一面があります。
 今の稲の管理の様子です。
 水田は本来小動物の生息の場であるとともに、雑草が繁茂しやすい環境なのです。
 以前は梅雨時期には「田の草取り」といってどの農家も田に入りもこうした雑草取りをしていました。
 でも、今はいういった光景もあまり見かけなくなりました。

 稲株と稲株の間にぎっしりと生えているのが「イイグサ」(イグサの一種)と呼ばれる雑草です。
 それに、稲に大変良く似た雑草が「ヒエ」です。

 特に今年はこの辺りの田んぼにこのイイグサが多いのです。
 もともと日本にあった品種ではなく、外国の品種で、輸入される家畜飼料に入り、それが家畜堆肥に交じったりして散布され、水路を通じて広く繁殖したようです。

 「ヒエ」は稲に大変よく似ています。
 茎の辺りが少し赤みがあるので見分けますが、あたかも稲のようにすまして共生して稲株の中で生えているものもあります。

 こういった雑草の除草には今はほとんど「農薬」に頼らざるを得ないのが今の日本の農業の現状です。

 農薬も新しいものが開発され、また、雑草もそれに耐えるようになり、また、強い農薬がと・・・この繰り返しです。

 人への影響が懸念されるところです。

 とにかく、果敢に手やクワでイイグサやヒエ取りに臨みました。

 先ほどの「イイグサ」がぎっしり生えたところがこんなにきれいになりました。

 これから稲作の作業は、「中干し(なかぼし)」といって一旦水田の水を抜いて田んぼを干すのです。
 このことによって、稲の根は水分を求めて土中に根を張っていき、養分を吸い上げますます逞(たくま)しく育っていくのです。

 次回7月15日頃には一段と逞しく育った稲の様子がお届けできると思います。

 

 農園のクイズへのご応募ありがとうございました。正解は「カエル」でした。全国の方からいろいろと心暖まるメッセージなどを記してメールをいただき厚くお礼申し上げます。本当に励みになります。

 当選者は7月8日に発表を予定しますのでどうぞよろしくお願いいたします。  

2004年 7月 1日(木) 晴れ

 


2004年 今年のお米が取れるまで 目次のページに戻る

自然の中での安らぎ<<HOLIDAY IN NATURE>>と食」の安全性を現場で実践する・・・・
農事組合法人 丹波いちじまふぁーむ
〒669-4312 兵庫県丹波市市島町北奥160
TEL:0795−85−0448 FAX:0795−85−0876
e-mail:tif@shop-a-gogo.com