生命の時代に! <雑誌コラムより抜粋>
皆さんはこれからの時代をどのような予測をされていますか。 いろいろな学者などが、これから先の見通しを立てて発表していますが、5年、10年先はもとより、今年1年の見通しでさえほとんど当たったことがないのがこれまでの事実だということです。 それでは、これからの社会はどのようになるのかということですが、次のようなことがキーポイントではないでしょうか。
これまでの社会は、いわば欲望が造り出したものと言えます。 まだ物が乏しかった時代は、「もっと豊かになりたい」、「テレビも買いたい。冷蔵庫も買いたい。」等・・・。 そして、これら欲望を実現させるため、がむしゃらに働いて実現させたのが現在の社会です。 モノを手にすることは、大きな喜びであり、感動がありました。
しかし、これからの時代はと言うと、「もう、物はいい。」という時代になってきたということです。 ここに経済の行き詰まりの根本原因があります。
いくら経済対策を施しても限界があります。
それでは、モノの次の欲望は何かと言うことになりますが、今、認識しなければならないことは、「命が危ない」ということです。 それほど、現在の「食」や「環境」が深刻になってきているのです。
経済がもはや持続して右肩上がりの成長が期待しがたいように、寿命も右肩上がりで伸びるとは限らないのです。 今長生きしているのは、明治、大正生まれであり、これからは平均寿命が縮むことだって考えられます。
日本人の欲望の中心に「命を守りたい」「健康で長生きしたい」ということが必ず来ると思われます。
これまでの価値観を変えることが今必要なのです。 1次、2次、3次、4次と産業構造が進むほど、世の中が進歩したという見方は、大きな間違いだと気づきました。
第一次的に命に関わるのが第一次産業の農業です。
価値観が変われば、世の中の見方も変わります。 これまでは、便利第一。 コンビニの弁当は腐らないし、コンビニの弁当から食中毒も聞かれません。
しかし、腐らないのは、裏返せば、腐らない処理がされた弁当ということで命が危ないということなのです。 弁当、おにぎりの食品添加物の多さには改めてビックリいたします。
最近のベストセラーに「買ってはいけない本」がありますが、予想を大きく上回る300万部を超えました。
「安全かどうかと言う基準」がこれから地球全体がいのちの時代に入る中で21世紀は農業が花形にだってなりえます。
これまで上り列車に乗り、都会へ、都会へとなびいた時代から、大都市から地方への下り列車もまたよしの時代へ。 自分から変わる勇気が求められます。
過去40〜50年とこれからの時代大きく変わります。 未来は、予測するものではなく、すべて自分の考え次第。 周りが変わること期待するより、自分がまず変わらなければ人は変わらないのです。
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稲の語源は「いのちの根」とことです。 田植え後の稲が根を張るように、根を張った生き方が求められているのでしょうね。
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